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【理事長 明石邦彦のつぶやき】高齢者へのワクチン接種について |
2021/4/21 |
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4月12日より高齢者へのワクチン接種が始まった。いかにも証拠づくり、ヤッテルフリである。今後の輸入量の拡大はアメリカのワクチン接種の完了次第と聞き、そのようなことでいいのかと思ってしまう。なお、医療従事者480万人へのワクチン接種が終わったわけでもなく、かつ病院関係者からもワクチンを打つ順番が回ってこないという恨めしげな声も出ているのにー。このような事態であるのに高齢者に打つのでは国民の反発があるのは必須である。誰が考えても医療従事者全員に接種するにはファイザー製薬のワクチン輸入量が少なく(手当てできなかった)、どうしても不足することは見えていたからである。最近、ワクチン接種の計画表を見て気づいたことだが、さしあたって医療従事者4万人に接種するとの記載になっている。メディアが取り上げた480万人は別の団に記してあり、最初の話はどこに行ったのだろう。高齢者への接種について政府は4月12日開始と言った以上、わずかな量のワクチンを高齢者用にまわし、いかにも計画通りに打ったという事実を作るためにTVで紹介しているのであろう。これをやるよりはワクチンを打つ現場にかかわる職員全員にワクチンを打ち、免疫をつけてもらって、安心して医療に従事してもらうことが先決である。4月15日の報道によると老人に回すより医療従事者に回すのが先だとした地方自治体も出ていると報道されている。当然のことであると思った。ワクチンを打つ医者が感染の危機にさらされたり、また、感染した医師がワクチン接種をすることを想定するとワクチン接種の場がクラスターとなるリスクがある。この結果、高齢者がこれに巻き込まれて命を失うことになればワクチンを医療従事者全員に回さない政府はどう責任を取るつもりだろうか。
今回の件でワクチンは他国に頼るのではなく、自前で手当てすることが必要だと思った。コロナワクチン開発については先端技術が使われ、一部安全性を犠牲にし、スピードを重視している部分もあるというが、何とかしないといけない危機意識が根底にあるのであろう。これには日本政府が長年基礎研究をケチったつけかと思ってしまう。今更、ワクチン開発に力を入れても気を失した感はあるので、輸入量の確保に全力を挙げてほしいものだ。ファイザー製薬も有効性を保持するには3回の接種が必要であるといっているので、菅首相がファイザーのCEOに電話しても日本への供給がスケジュール通りいくのか予断を許さないと考えるべきだろう。今年のGWもイギリス変異株によって、憂鬱な期間となりそうだ。
写真:いつ私たちに回ってくるの?
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