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【理事長 明石邦彦のつぶやき】第4波の襲来か! |
2021/4/2 |
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東京都の感染が止まらない。前週の同じ曜日の数値を上回ること11日である。僅差の2日間を考慮すると3週間連続で前週の結果を上回っていると考えるべきであろう。大阪においても緊急事態宣言を1都3県から切り離して解除したが、リバウンドが生じて東京よりも感染者数が多い数値を記録した。吉村知事は慌てて蔓延防止法を申請したいとのことだが、このような結末を大阪府民はどのように見ているのであろうか。科学的な論拠に基づかず、経済優先の思惑もあって解除を要請した結果がこの始末である。感染者数が根絶されていない中で人の動きを加速するとウイルス感染は拡大するのは必定である。いわんや切り札となるべきワクチンは大量には手当てできないので、計画通りには進まない。ワクチン大臣はいても手当は思うようにいかないのではどうしようもない。輸入が加速されない限りコロナは蔓延するばかりである。それともロックダウンのごとき手法で抑えきるのか、なかなか良い案は打ち出されない。厚労省の感染研だけの考え方では限界があるので、オール日本でやるしかないのだが・・・。政権トップも決断は遅く、質が悪い。五輪を強行したら多様な変異株があとに残され、撲滅するにはかなり時間を要することになるだろう。
さて、冷静に東京都や神奈川県の感染状況を観察してみた。たくさんのデータを積み上げているのだが、12月20日の週を第1週として3月末までの感染状況をとらえてみた。
この期間における感染ピークとボトル(下げ止まり)となった時期の判別である。週ごとに10万人当たりの感染者数でとらえて考えてみた。縦軸でその人数を示す。
このグラフデータから見ると次のような感染ピークと下げ止まりの底が見て取れる。下げ止まりの底を判断するのはむつかしいが、東京都は10万人当たりの感染者13人当たり、神奈川県は7人程度を底と判断した。なお、都市の順番は東京都に隣接している順に並べ、東京都の感染拡大が遠隔地に次第に流れていくのを見てみた。
東京、神奈川の感染者数のピークと底
都市 ピーク時 底(下げ止まり)
東京 1月3日週 2月21日週
川崎 1月3日週 2月28日週
横浜 1月10日週 3月7日週
神奈川 1月10日週 3月7日週
*2020.12.20~2021.3.21週までのデータ
東京の下げ止まりは13人以下の数値がないので、2月21日の週と考えられる。東京に隣接する川崎はその1週間後に8人を切っているのではっきりと下げ止まりを確認できる。また、川崎に隣接する横浜は3月7日の週からであり、横浜、川崎を含む神奈川は3月7日の週と思われる。小田原など首都圏から離れた地域単独でのデータは読み取っていないので、正確さはかけると思うが、静岡県に隣接している地域は感染者が少ないと考えられるので、ピークは遅れて出てくるものと思われる。いずれにしても東京の感染拡大によって隣接する都市部が次第に感染してくる様子が想像される。
東京とその隣接する神奈川県の地図を掲げると次第に感染が広がる理屈を容易に想像することができるだろう。(神奈川県の地図参照)
なお、前週の同じ曜日から感染者数が上回った日数を数えてみると以下のようになる。
上回った日数から見た感染の拡大傾向(東京起点)
3月7日~3月30日(25日) 3月14日~3月30日(17日)
都市 上回った日数 % 上回った日数 %
東京 20 83 15 88
川崎 15 62 10 59
横浜 10 41 8 47
神奈川 10 41 8 47
17日前からと25日前からのデータで比較したものである。起点の東京都のデータから80%以上が上回っており、隣接する川崎が続き、横浜へと伝播していく様子となる。
つまり、東京を起点として、川崎、横浜へと次第に感染が広がっていくと考える。
最後に3月21日の週のデータを紐解くと次のような数字となる。10万人当たりの感染者数である。
3月21日の週の感染者数。
都市 10万人当たりの感染者数(人)
東京 17.14
川崎 11.14
横浜 7.37
神奈川 7.30
東京都は危険水域に入り、川崎も上昇傾向に入った。このまま東京都が感染拡大を続けると隣接する川崎、横浜は感染者数が上昇しそうだ。要警戒である。
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