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【理事長 明石邦彦のつぶやき】相も変わらずの原稿棒読み |
2021/1/18 |
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緊急事態制限が1月7日に発令され、1都3県でのPM8までの夜間飲食が制限されることになった。1回目に比べて緊張感のない発令である。こんなことで拡大する感染者増に対応できるのかと思ってしまう。13日はさらに大阪府などが追加されて、11都道府県となった。発令された時から都道府県別の人口当たりの新型コロナウイルス感染者数の推移データを見ていると上に挙げた11都道府県はいずれもステージ4レベルの250人/人口100万人・週 を超えている数字を示している。残念ながら沖縄、宮崎、熊本はステージ4レベルを超えている数字であるが、振り落とされた。人口が少ないとか、どれかの指標にまだ余裕があるなどの理由があるのであろう。蒲島熊本県知事は県自体で緊急事態宣言並みの規制をひく必要があると手を打っているようである。
この緊急事態に対する首相の発言は相変わらずの原稿棒読みである。余程数字とか、科学的な分析力がないのかなと思ってしまう。また、首相は福岡県を静岡県と読み間違えるなどもあるし、尾身さんを横につけて説明をさせるなどしている姿を見ると、なんとも困難な事態に立ち向かうリーダーの姿勢を感じない会見である。今まで黙殺するばかりで過ごしてきた官房長官時代の習性が身についてしまっているのではと思う。首相は日本を代表する表の顔である。曲がりなりにも自分で決め、責任を持つというリーダーとしての心構えが欠けている人なのだろう。自分自身が本当に危機感を覚え、人に従ってもらわなければと思っているのなら国民の目を見て訴えかけなければ首相の思いは通じるはずはない。メルケル首相の姿勢とは段違いである。政権への支持率急落にはそれなりの原因がある。学術会議問題、さくらの会問題と不明瞭な説明が続いている現状では政府の言うことなどは誰も真面目に聞く気持ちがないように見える。自民党に論理的な思考を持つ人物はいないのかと思ってしまう。国民に自助ばかりを「押し付ける」のはやめてほしいものだ。公助もしっかりやって国民を支えなければ支持率の回復はないと自覚すべきだ。
それはさておき、今回の発令にあたり福祉業界への指示書を読み解くと代り映えがしないと思った。感染者数は10倍以上跳ね上がったので、何か新しい視点での呼びかけがあるものと期待したが残念ながら期待外れである。3月28日出された文書では「高齢者、障害者など特に支援が必要な方々の居住や支援に関するすべての関係者については、事業の継続を要請するものとされており、障害福祉サービス等事業所が提供する各種サービスについては、利用者の方々やその家族の生活を継続する観点から、十分な感染防止対策を前提として、利用者に必要な各種サービスが提供されることが重要です。」とある。コロナ感染が急拡大した中でもサービスは続けなさいとのお達しである。特に、グループホーム(GH)では日中における通所でのサービスが何らかの理由で途絶えた時に利用者の昼間の面倒を見ることになる。日中の事業所は電話での健康確認で国に請求できるが、実際に面倒を見ているGHが申請するとダブルカウントとなるためにGHは請求できない事情がある。また、通所先の事業所から国への申請を譲ってもらったとしてもGHで何人かを見ていると減額となり、人件費の面での負担が大きいという問題は浮かび上がってくる。さらに、感染を恐れて通所するのをやめると、通所先に行きたいという利用者の権利を差し止めることになり、人権侵害の恐れもあるのではと思うと痛し痒しである。利用者の意思を尊重しての支援を優先するので、GHでの毎日の手洗い、消毒等の励行とともに日々のバイタルチェックにはさらに感度をあげる必要がある。2月7日過ぎてもコロナの感染者が減らないとなると負担はますます増えるばかりである。首相は記者会見で「仮定のことについては答えを差し引かせていただく」なんてよくも言えるなと思う。リーダーに先の見通しも言えないなんて自覚が足りない。
リーダーとは多くの人の意見を聞きながらその本質を見抜き、説明できる合理的な判断を国民に伝えて、国民を導くことにあると考える。私も小さい法人ながら責任のある立場だ。利用者・支援者の生活を預かっている。正しく判断できるためにたくさんの方の意見を聞きながら最善の道を選択したい。職員との年に一度の面談も始まった。
写真:1月13日会見 大丈夫?
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