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【理事長 明石邦彦のつぶやき】脳出血による左半身まひ |
2020/12/23 |
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GHで脳出血により左半身麻痺があり、それが原因で階段を滑り落ちてケガする事故が起きた(11月11日PM10:30)。本人は左半身がマヒしたので、助けを呼ぶために声をあげたようだが、世話人はいつものようにTVを見て騒いでいるのだろうと思い、他の利用者と話をしていた。その後、階段をすべり落ちる音が聞こえたため、廊下に出てみると階段下で血を流している利用者を見つけたとのことである。出血していることと左手がマヒして自由に動かないことを確認し、責任者に連絡するとともに、救急車を呼び、市立病院に運んだとのことである。出血はすぐに止まったが、麻痺についてはリハビリの必要があるとされ、今では専門のリハビリ病院で機能回復訓練を行っている状況である。特にその夜は最低気温が6℃付近となり木造一軒家の部屋は暖房を入れないと寒さがこたえたのではないかと推察される。そのため、毎日のバイタルチェック表を取り出し、発症する約3週間前までの血圧データ(10月25日から11月11日まで)を紐解いてみた。
まずは参考のために血圧による現在の分類を示した。日本ではどの範囲に入るかによって血圧の管理が行われるからである。
高血圧の定義と分類
分類 収縮期血圧(H)mmHg 拡張期血圧(L)mmHg
G-3高血圧 180以上 110以上
G-2高血圧 160~179 100~109
G-1高血圧 140~159 90~99
高値血圧 130~139 80~89
正常高値 120~129 80未満
正常 120未満 80未満
理想的血圧 120未満 80未満
直近3週間の血圧が血圧分類でどれくらいの回数を示していたかを示した
。
血圧分類による3週間の血圧データ
分類 血圧H 血圧L
G-2高血圧 1回 5回
G-1高血圧 9 7
高値血圧 4 3
正常高値 4 3
正常 0 0
3週間のデータでは明らかにG-1の血圧値を示す例が多い。特に、血圧Lが高めである。
発症する前の1週間はG-2高血圧に属する数値が多いようなので、3週間の血圧データを
最低気温と連動させながら調べてみた。最低気温は11月1日9℃、11月5日9.1℃、11月11日8.3℃(11月12日朝6.2℃)でした。
発症までの約3週間の血圧H,Lデータと最低気温の変化を経時的にとらえると10月時に正常高値の血圧を示していたが、気温が下がるにつれてG-1高血圧になる頻度が高くなり、発症1週間のデータでは血圧LのG-2高血圧数値が多いことがわかる。気温の低下とともに、血圧も上がる傾向である。寒い部屋での測定の影響があるかもしれないが。
このような例から、コロナだけではなく、GH利用者の血圧管理も重視することにした。
また、最低血圧が高いことへの服薬指導も医者に判断してもらう必要があったのではと思われた。
最後に、ここ3年間の本人の健康診断における血圧数値を取り寄せて調べてみると以下のようである。また、コメントもなされている。
3年間の血圧の推移
検査日10月 2019 2018 2017
血圧H mmHg 126 131 134
血圧L mmHg 98 96 105
コメント:最低血圧がやや高めです。定期的に血圧測定を行ってください。
その他に、太り気味です。BMI24.6
画像:血圧変動と最低気温
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