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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】後飾り祭壇に見る終活活動 2020/12/3
 GO TOを利用して福岡に帰り、義兄の後飾り祭壇(姪の家に設置)に挨拶をすることにした。羽田に向かうため八丁畷の改札口で、SUICAカードを使おうとしたら赤色のランプが点滅した。カードが使えないことに驚愕した。これではまずいと思い、原因を駅員に聞いたら「長らく使われていないので、ロックがかかっています。解除します。」とのこと。イヤー驚きであった。確かに、今年はコロナ騒ぎで都内に出かけることもなく、虫採りは車なので、JALのカードのみを使っていた。SUICAを4月以降に使った記憶はなかった。まずは朝のトラブルを突破し、その後は順調に福岡空港に到着した。妻より口酸っぱく言われたことはGO TOトラベルの6000円券を使い切るようにとのこと。そこで、姪の家の方は少々遅れてもどうにかなると思い、6000円券の使い道を考えた。そして、長崎の「からすみ」なら荷物にもならず、2本ほど買えるのではないかと思い、空港のお土産店を片端から調べた。どの店も福岡の名産品が中心で、特に辛子明太子の販売に力を入れている。そのせいで、長崎名産の「からすみ」はとんと見つからない。他県のものとして、熊本名産の馬刺しがあり、3000円程度であり、二つ買えると考えた。帰りにこの冷凍ものを買うことに決めた。さて、今日訪ねる姪の家は飯倉である。六本松の九大教養部以来、西の方を訪ねたことはないので、薬院、六本松、別府橋、荒江を経由して飯倉に向かった。タクシーでは東京から来たとして、少し窓を開けてもらった。そして、昔を思い出しながら、運転手さんと会話した。いずれにしても昔の道路は残っているが、街並みは昔の面影はなしである。大学の教養学部や田島の学生寮を思い出しながら、はたまた、小学校5年生まで住んでいた城西橋からこの周辺までクワガタやカブトムシ採りに来たことが思い出された。広々としていた樋井川も都市化でずいぶん川幅が狭くなったとも感じたし、油山の麓の福岡大学付近のクヌギ林などを思い出しながら姪の家の飯倉に到着した。道はグーグルで分かっていたが、姪が迎えに来てくれた。初めて姪の家を訪れたが、立派な家と庭であった。姉は足が弱っていたが、玄関にて迎えてくれた。元気そうである。姪のご主人が自分の親の仏壇とは別に、床の間に義兄のための後飾り祭壇を設けてくれていた。早速、数珠を取り出し、線香をあげて、義兄の写真に向かって挨拶をした。挨拶が終わったところで、亡くなられた時の様子や終活の内容を聞くとともに、用意されていた写真集を見せていただいた。落ちのない義兄の用意周到さには恐れ入った。その後、姉や姪と思い出話に花が咲いた。また、今回の訪問で姉に尋ねようと思ったことは家の歴史であった。しかしながら、姉は明石家の歴史や義兄の家系などの古い話にはどうも興味(記憶)がなかったようである。我が家の商売のことや義兄の家系の侍屋敷の話など全く記憶にはないようだ。奈良屋小学校付近の我が家が空襲に会い、家も消失したのであるが、姉はおひなさまが焼けたことを嘆いた話を聞かされた。その時には私はお腹の中にいたんだよという話にもなった。ただ、戦後、城西橋の太田家と隣り合わせに住んだ話は記憶にあるようで、姪も色々な情報は持っていた。帰る際に今まで住んでいた城西橋付近を見て、宿泊するホテルに行くことにした。太田家と一緒に住んでいた邸宅は壊されて、今では大きなマンションが建っているとのことである。
 最後に、終活をしっかりとされていた義兄の話を聞き、いずれ私も準備せねばという思いがした。義兄はなくなる前に明石家に対しての訃報の伝え方なども指示されていたようである。本来ならうるさく言うであろう私に対する伏線がしっかりされていたのを思うと80歳以上になると心しておかなければいけないことだろう。高齢者はひっそりと家族に見守られながら逝くのがよいという思いである。会社生活での役職を離れて久しく、世間での付き合いも薄くなると、このような形で終りを迎えるのがよいのかもしれない。私はまだ墓も決めていないし、どうしたものかと思っている。川崎に帰り、次の日に政嗣からビールが届いたので、お礼のメールを打ちながら「そろそろお墓のことなど考えねばならない」と伝えておいた。さてどうするか!

写真:六本松 九大教養学部校舎(旧制福岡高校)と市電 城南線 昔の居住地(城西橋2丁目)


 



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