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【理事長 明石邦彦のつぶやき】後期高齢者となって |
2020/9/3 |
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8月29日ついに後期高齢者に仲間入りした。今感じることを3点述べてみたい。
第一は医療制度も変わることになり、保険証が後期高齢者用となり、3割負担となった。保険証はカードではなく、厚紙の印刷物だ。なんだか安っぽい感じがする。なお、高齢者がより多くの負担(従来が2割負担)を求められるということはどういうことだと思ってしまう。「年寄りであるから政府もサービスしてよ。それとも長生きは迷惑だということかな。」と感じた。早速、来月の病院受診ではこの保険証のお世話になる。病院や薬局での支払額の増加に驚き、今後は医者に行く回数が減少し、そのため、健康を害することになるのではと考える。差し当たって、コロナのこともあるので、肺炎回避のための予防注射は早めに打っておこうと思う。最近、気管支の開閉がうまくいかず、肺に液が入ってむせぶことがあるからだ。
実際に75才となると「随分長生きしたものだ」というのも実感である。終戦直後に母の胎内から「戦争が終わりましたので、安心して出てきました。」と思わないまでも下の兄とはえらく年の離れた弟であった。戦後の大変な時期に子育てされ、親の希望の星になったかどうかはわからないが、とにかく周りの人たちには色々な迷惑を掛けながら成長してきた。この75年間は戦争もなく、可もなく不可もなく過ごすことができたことに感謝している。平和憲法のおかげと思っていたのだが、改憲の人たちは喉元すぎれば熱さを忘れ、「先制攻撃できるようにしなければ」とか口騒がしく叫んでいる。このあと、25年もたつと戦後100年となる。その間に在位期間が長い独裁者達?が相争う事態となることが考えられ、危険に満ちる25年を過ごさなければならないような気がする。
最後に思い浮かぶのは、法人の将来である。いずれ後進へ道を譲らねばならない。後継者が育ったとかは言えないけれど、いつまでもこのポジションにいることを周りは許してはくれないものだ。後継に指名された人は自らの力で修羅場を潜り抜けてほしいもの。これからの人は合理性、進歩性などが必要だが、特に、福祉の人に欠けた経済感覚がない人では組織は成長しないと考える。なんだか福祉も企業の世界と同じである。立ち上げ時から続く低迷の時代に中興の祖が出てきて、じり貧の状態から脱却し、やがて、組織は肥大化していく。これではいかんと、それにメスを入れるべく、コストカッターが違う組織からやってきて、多くの人の血が流され、人心は荒廃する。しかしながら、やがて組織内から育った人が往年の夢のある組織に再生すべく努力をして、会社は再生される図である。私はどこまで歴史に関わらないといけないのかしらと考える時期に来ている。
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