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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 大峠探索記 |
2020/6/26 |
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先日、今年初めての虫取りを挙行した。その時にすずらんの昆虫館の館長である澤井さんから『「クロサワヘリグロハナ」は真木林道に多く発生している。発生は隔年であり、来年が当たり年になる』と伺った。その話を聞くと大峠はどんな山なのかを目で見ておく必要があると考えた。ネットで調べるとハマイバに民宿があり、食事提供もできそうである。しかし、これ以外にお店はなさそうである。昼食を食べるにはハマイバの民宿まで戻らねばならない。大峠が高度1560mであるので、700mのハマイバに戻らねばならないとすると時間のロスが気になった。また、上り下りする道でカミキリムシの採集できないと魅力がない。ただ、食事処が1か所では心もとない。そのお店がお休みでは大月市まで戻らねばならないことになる。さっそく、ハマイバの民宿に電話を入れたところ、「お店はやめた(コロナで客が来ないので廃業?)」とのことであった。これは困った。大月のICを降りたらコンビニで昼飯を調達する必要がある。幸いにキャンプ道具を揃えていた方がいたので、大峠のしかるべき場所で、コーヒーを沸かし、キャンプの雰囲気で食事をすることにした。各人は好きな物をコンビニで調達し、大峠に向かった。おにぎりやサンドイッチ、カップラーメンなどを食べるということは今までの虫取りとは違う雰囲気である。ハマイバの民宿通ったところ、大きなイワナの塩焼きの看板もある。やめたばかりと推察される。後日、ホームページは健在であるので、本当にやめたのかしらと不思議に思った。大峠までの道のりは植物層が豊かであり、色々なカミキリに出会えるのではと思った。しかしながら、道路沿いには「クロサワヘリグロハナ」がいそうな花が少ないように思えた。通りに咲いているウツギの花を掬ってみたが、あたりなしである。猪塚付近で、さるなしの木があったので、車を止めて採集していたら白いガードレールの上に「ヒゲナガシラホシ」が舞い降りてきた。あわてて捕まえ、周りの木を調べてみるとオオバボダイジュの木があり、葉が食害されているのが見て取れた。皆に声をかけて葉っぱめがけて網を振ると3匹ほどを採集できた。また、近辺には黄色みがかった花が咲いていたので、山野草が得意な人を呼んで花を調べてもらった。スマートホンによるとヤマオダマキとわかった。同定迄すぐにできるとは世の中の進歩って凄いなと感じた。帰り道にもう一度この虫を捜そうということにして大峠に向かった。大峠にたどり着いたが、駐車場は10台以上車で満杯である。駐車場の下の路肩に留めて大峠付近の採集を試みた。あまりめぼしいカミキリは採取できなかったが、次回に備えてリョウブやノリウツギの木の場所も確認することができたし、立ち枯れの木も確認した。来年度は「クロサワヘリグロハナ」のいる場所を正確に確認するために澤井さんとお話しする必要がある。大峠付近で採集を終わり、貯木場の所で昼飯となった。それぞれが用意した昼食をとり、沸かしてくれたコーヒーも飲み、キャンプの雰囲気に浸った。
帰りがけにキャンプ場のようなところがあり、真木が沢山散らばっていた。薪の上に「キイロトラ」が沢山いるのを確認するとともに、粗朶にいたキモンを採集できた。今回は22種+ピドニア6種ほどの戦果であった。7月の末にもう一度訪れたときに、雁ケ腹摺山1874mに登ってみたい。旧500円紙幣の富士山の写真を撮ったところで有名だ。
写真:1.ハマイバの民宿 2.コーヒータイム 湯沸かし 3.ナベのように見えるカップ 4.ヒゲナガシラホシ 5.ヤマオダマキ(キバナ)
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