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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 緊急事態宣言(4月7日)後の川崎市発生状況 |
2020/4/21 |
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安部政権が4月7日に緊急事態宣言を発表した。遅きに失した感があるが、5月6日までの1月に及ぶ規制である。ダイヤモンドプリンセス号対応やPCR検査問題に始まり、アベノマスクや一律10万円給付など、何ともリスク対応ができない政権だと改めて感じさせられた。これではいつまでたってもコロナ騒動の収束は難しいのではと思われる。
そのようなこととは別に新型コロナに対する恐怖は次第に身近なものになってきているように思う。「どこの病院の看護師が感染した」とか、「母親が感染しているので、濃厚接触者は誰なのか」、「娘が感染した。家庭内での対応は?」が話題に上るときがある。1か月間、法人が関係する利用者の方々に火の粉が及ばないように日々注意をしている。そのため、定例の会議が流れたりするので、意思疎通をスムースにするように心がけている。なお、政府の言うように自宅からのテレワークは残念ながら実施するまでには至っていない。準備のない中小企業では無理がある。
さて、川崎市の感染者数がどれくらいで、どの地区に広がっているのか等の感染のリスクを予測するために4月8日から感染者の動向を追跡している。川崎市の各区での実績(4月19日まで)を取り上げたのが図1である。この期間の川崎市の感染者総数は124名程度であり、市外の方が7名ほど含まれている。市外の方を除き、総数117名でのデータを見てみると中原区と宮前区が多い。いずれにしても東京と路線のつながりのあるところは危険という見方ができるのではと推測される。例えば、登戸(多摩区)―新宿、溝の口(高津区)―渋谷、小杉(中原区)―目黒、五反田、川崎(川崎区、幸区)―品川は乗降客の多い所である。特に、小杉、川崎は人の出入りが激しい所と考える。人口密度の高い中原区はとりわけ感染者が抜きんでている。感染した会社員の数も多いが、高齢者及び医療関係者、学生など職業はバラエティに富んでいる。宮前区は登戸経由で都内に繋がるので、圧倒的に会社員が多い(約60%)、主婦や無職(高齢者)もいるので、家庭内の感染もあるかもしれない。いずれにしても川崎市の感染者は20-50代の人たちが約80%を占め、会社員が多いのも特徴的である。川崎市は東京都とビジネス・住居で密接につながっていることを示している。感染者数は行き帰りの車内の混雑度やビジネス上の人との接触の多さに起因しているようだ。また、この間の死亡者を調べてみると国外の一人(若い30才代)を除き、60才、80才、90才であった。働き盛りの年齢は死亡までには至らないようである。
このように川崎市の感染者情報をもとにしながら、事業所に電車やバスを利用して通ってきている利用者・支援者に対して今一度注意を喚起しなければと考えている。
注意:①手洗い励行、②常時マスク着用、③3密回避、④食事の会話×
⑤帰宅時の寄り道×、⑥業務時間の短縮
写真:図1感染者数
(参考) 7区別の人口及び人口密度
区 人口(万人) 密度(千人/km2)
川崎 23.4 5.8
幸 17.1 16.9
中原 26.3 17.7
高津 23.4 13.7
宮前 23.3 12.5
多摩 22.1 10.8
麻生 18.0 7.8
区の特徴紹介(川崎市より)
川崎区:昼間人口が夜の人口を大きく上回る。国際色も豊か。
幸区:情報サービスの中心地区 情報の富士通、NECは中原区だが?
中原区:研究所の集積が進む。
高津区:ものづくりが盛ん。
宮前区:子供が多い。
多摩区:若く活力のあるまち。公園緑地面積が大。
麻生区:マイホームが多い。
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