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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 首都圏に自粛要請 |
2020/3/30 |
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東京都と周りの県が3月28日、29日の自粛要請を行った。そのため、法人として各事業に対して土日にどのように対応するのかを煮詰めてもらった。ぞうさんなどの日中事業はお休みでよいのだが、問題はグループホームやヘルパー事業である。グループホームは外出を抑えるということもあり、昼食を手当てし、近所の散歩程度にとどめることを決めたし、ヘルパー事業は3密をしないことにし、また、遠出は次の機会とし、支援時間を短縮したりして対応することにした。カラオケを楽しみにされていた利用者の方には気の毒だが、コロナ騒動が落ち着いてからの理由で納得してもらった。今回の対応で東京都のデータはなんだか不思議な気がした。オリンピックが延期となった次の日から41人、次の日は47人である。27日はどれくらいの数字に落ち着かせるのであろうかと邪推の念も湧いてくる。50-60人台だったら作為を感じてしまうのは私だけではないだろう。日本の感染者数が低いのはオリンピック実施のためにPCR検査を遅らせていたのではないかと勘繰られてしまう。重症者や濃厚接触者に絞り、軽度な人は自然治癒に任せていたのではと思ってしまう。いずれにしても東京都の感染者数の伸びに注目しておこう。ただ、データをゆがめて、政治的に使うことはやめてほしいものだ。
以前、産経新聞?のデータで感染者数と死亡者数のデータがあったので、致死率の観点で見直してみた。現在では急激に感染者の増加が認められるので、数値には多少のズレがあるかもしれないが、その時のデータから読み解くと次のようなことが考えられる。
・イタリアは財政的課題があり、医療分野のレベルは高いが、ベッド数などが基本的に不足し、医療崩壊の状況となり、致死率が高いと言われている。重症者用の人工呼吸器やECMOの数が少なく、増大する患者の数に対応できていないと言われている。
・中国は政策の意図があるのであろうが、陽性反応が出ても無症状者はカウントしていないようであるから現在の数値は比較の対象にはならないようだ。
・韓国はPCR検査が徹底しており、ドライブスルー方式を導入して感染者を突き止める努力をしており、感染者に対しての死亡率は低いことがわかる。
・日本は重症者や濃厚接触者に優先的にPCR検査をするので、感染者は少ないが、死亡率は高い。重症者のレベルで対応するから高いのではと思われる。徹底的に感染者を追い求めないので、コロナ禍は当分続くのではと容易に推測できる。厚労省は間違った対応をしていると私には思える。「日本はまあまあやっている」という評価は私には疑問である。
・ドイツを見てみると感染者が多いのに、死亡率は極端に低い。現在は感染者が4万人を超え、致死率も0.6%ということのようだが、ベッド数の確保と医療レベルの高さを示しているように思われる。
・フランスは致死率が日本並みである。日本のように重症者、濃厚接触者にフォーカスを当てるのではなく、ドイツに見習って陽性者の追跡とその回復に焦点を当てた取り組みに変えるそうである。
・イランやスペインは医療崩壊の状態で、これからアフリカ等の低開発国にコロナが広がると医療設備が整っていないので、爆発的に増えることだろう。
・アメリカはトランプ大統領がコロナ禍をたいしたことはないと思っていたようだが、感染者数が急激に伸びている。PCR検査も高度医療機器もそろっているので、致死率は韓国と同様である。
・イギリスは意外に致死率が高いので、どうしたのかなと思う。
以上のデータから考えると日本も医療崩壊?(厚労省の言い訳だと思うが)にならない程度で感染者を追跡し、コロナを撲滅する手法に転換しなければ1-2年後のオリンピック開催は難しいと思われる。
コロナ感染者数と致死率
国名----感染者数(千人)----致死率(%)
イタリア--41.035------8.3
中国------81.250-----4.0
イラン----18.407------7.0
スペイン---19.980------5.0
フランス---10.891------3.4
アメリカ---14.250------1.4
イギリス---2.717--------5.0
韓国-------8.652--------1.1
オランダ---2.468---------3.0
日本A------1.089--------3.8
日本B------1.801--------2.7
ドイツ----18.323--------0.25
*日本Aはダイヤモンドプリンセス号を除外しての数。日本Bは船含みの数。
写真:致死率グラフ
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