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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 一斉休校 |
2020/3/9 |
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突然、イベント自粛や小中高の一斉休校が発表された。安部総理は「ここ1-2週間が山で、学校で感染が起きたら大変だ」とのことである。どうして!との声が多い。なんだか北海道知事が緊急事態として休校宣言をしたので、便乗しての発案ではと思ってしまう。やっているフリして、支持率アップを狙った姑息な手段では。根拠は何だろうか。一斉休校はどのような科学的な根拠があるのであろうか。精神論ではコロナ感染を防止できないと考える。また、一斉休校のマイナス面をどのように考えていたのであろうか。まさに泥縄対応であり、お金は出すと言っているが、明確で、迅速な対応ではない。口先だけでは国民の不安を解消するには至らない。それに、総理の独断専行と聞いてあきれてしまう。このようなやり方で問題が解決できると考えていれば無能の極みである。なぜなら、一斉休校をしても市中感染はひそかに進行していると考える。まずはPCRキットを揃え、症状のある市民の中から陽性反応者を摘出し、感染の広がりを防止することが大事である。患者を看た医師が肺炎症状の疑いを認めたら保健所が拒否することなく、検査が行われるように準備することである。加藤大臣はPCR検査が3800件/日だと言いながら900件/日しか出来ていない原因は何なのか明確に答えてほしいものだ。加藤大臣はこのギャップに疑問を抱いてすぐに調査して、原因を明らかにして改善を図るべき立場である。医療ガバナンス研究所の上理事長が対談の中で述べられたように、診察した医師が民間に委託して検定すればすぐに患者へのフィードバックができ、自らも感染防止ができるとのこと。厚労省の誰かが民間への委託を嫌っているのだろうと推測されていた。確かに、保健所を通すと検査しても6日間かかるとされていたので、診察した先生方を通して院内感染する危険性は高い。このようにスピード感のないシステムがまかり通る世の中にしてはだめということである。まさか白鴎大の岡田先生が言うようなこと(感染研の業績、感染研OBの影響など)ではないだろう。これについてはOBがだれかを追及するような記事も見られる。また、モリカケの所に行き付くのかと思うとがっかりである。保健所で発熱した子供の検査を断られ、一家全員が感染した悲劇をどう見ているのだろう。政権は今まで隠蔽や忖度、解釈変更で好き勝手にやってきたが、ウイルスは忖度なしである。科学的な根拠に基づいた施策で国民を納得させてほしいものだ。なお、若年層は症状が軽いから、無症状の陽性者が人にウイルスをうつすのではないかとも言われだした。家族は学童保育などで子供からウイルスをもらう可能性の高い。外に出ないと心がけている年寄りにとって、孫からの感染というリスクの多い環境と言わざるを得ない。なお、突然休校になり、ゲームセンターで遊ぶ子供の多さから一斉休校の意味が問われる施策である。
官邸は水際作戦に失敗し、クルーズ船でのずさんな対応や中国からの入国に寛大すぎて、市中にウイルス感染をまき散らした責任は重い。厚労省の役人のように実戦経験が少ない人たちが机上で対策を考えていては非常事態への対応はできないものだ。後手後手になるのもエリート意識が強く、自説を曲げないせいなのかもしれない。そういえば、日本のバイテク戦略立案の時に自分の省の施策に拘ったことがあったことが思い出された。
写真:1.一斉休校 2.国立感染研究所
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