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【理事長 明石邦彦のつぶやき】世紀の経営者が死去 |
2020/3/4 |
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企業の経営戦略に大きな影響を与えた元GE(ゼネラル・エレクトリック)社のジャック・ウエルチの訃報(3月1日)がTVニュースで伝えられた。強烈なメッセージとして印象深い言葉は「市場占有率がNo.1か、No.2でなければ事業は持たない。」、「事業は選択と集中だ。」が印象的で、1980年代のGE社の一大躍進のきっかけを作った人である。電機メーカーだった会社からM&Aによって、金融やメディア事業を抱える総合サービス企業に変身させた人である。20世紀最高の経営者として信奉された方だ。当然のことながら経営企画にいる身としては「選択と集中」がはやり言葉のようになり、事業の見直しが行われた時期でもあった。日本的経営である終身雇用制が破壊されるきっかけともなる言葉であった。どこの企業も経営スローガンに「選択と集中」が掲げられていたように思う。このような考え方のもとに私自身は色々な戦略作りに携わったものである。例えば、九州工場再生計画(新規事業を7つ導入する)、バイオ戦略(第一次:遺伝子工学の適用、第二次:抜本的手法の導入)、味の素製造・販売戦略(競争優位の拠点、料理とGDPによる販売戦略)があり、最後は日本のバイオ戦略(日米欧における日本技術の優位性)である。どれにもウエルチの考え方が反映されていると思う。年齢について当時はあまり気にしなかったが、私より10歳の違いである。46才でGEのCEOとなったのは強烈な個性の表れであろう。
あらためてこの人の名言はどのようなものがあるのだろうと名言集を紐解いてみた。この中には自分の今の心を映し出していると考えるべきであろう。
「名言集より」
・リーダーになる前は、成功とは自分自身を成長させることだ。リーダーになった後は、成功とは仲間を成長させることだ。
・1年先、2年先、3年先の「あるべき姿」を持っている人は毎日の仕事が輝き、持たない人はただの作業に追われる。
・自信の蓄積を始める必要がある。仕事でも家庭の事でも構わないから、現実的な目標を立てる。この目標は達成可能なハードルの低いものにしておくことだ。次にもう少しだけ大きな目標を立てる。ゆっくり着実に前進し、一歩ずつ自信を築くことができる。
・認めてあげることが必要だ。注目すべきことをしたら大げさなくらい騒ごう。人前で認めよう。
・成功と同じように、過ちが良い教師になるということを学ばされてきた。
・経営者にとって最も大切な資質は、知的で、かつ偽りがないことだ。現実を見なくてはならない。自らの願望の世界を見るのではなく、世界を現実のままに見ることだ。
・戦略とは長期的な行動計画ではない。常に変わり続ける状況に応じて、構想を進化させることだ。
写真:1.ジャック・ウエルチ 2.戦略と集中
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