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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 市中感染に対する防御について |
2020/2/26 |
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陰性の結果をもとに下船した乗船客から陽性反応の人が出てきた。それ見たことかである。陰性の結果が出てから4-5日も船内に留め置かれていては感染のチャンスはあるということである。そのような人が下船後通常の交通機関を使い、自宅まで帰ることは他人を感染させる可能性があると考える。また、驚いたことにダイヤモンドプリンセス号で業務に当たっていた職員と検疫官などの感染が確認されたのちに、船内業務に当たっていた職員で発熱症状のない職員がウイルス検査もなしに通常業務に復帰させていたという事実である。無症状者でも感染させる可能性があるのにこの対応である。指摘を受け、慌てて検査の実施を決めたようであるが、厚労省のなんともずさんな対応である。しかし、第一線で防疫に当たっている医師や看護師は検査対象から外されると聞き、唖然である。症状が出るまでは働き続けろということか?おかしな対応である。院内感染の例もあるのに、である。これでは武漢の医師達の二の舞になるのではと思う。この人たちはウイルスの国内侵入を防ぐという崇高な考えで事に当たっていると思われる。濃厚感染の可能性が高い最前線の人たちの安全をどのようにトップは考えているのだろう。水際作戦も失敗した現実から考えると市中感染も防ぐこともできないと思われる。マスク、手洗い、外出手控えだけでは不安は一層増すばかりである。
夕方のTV番組で政治家や感染症の専門家が議論しているのを聞いていると政府のリスク管理が行われていないのではと思われた。韓国と日本の陽性反応の数の違いが提示されたが、韓国では感染者の急激な伸びが特徴的であった。どのような検査体制で行われたかを知るための資料としてPCR検査数が示された。韓国と日本の数の違いに驚いた。韓国では民間も一体となり、検査が3万件近い数だが、日本は2000件とのことである。簡単なPCR検査で日本が後れを取ることはどうしてだろうという話になったら、厚労省―国立感染研究所の縦割の弊害で、民間で検査しても、国立感染研究所で再度チェックとのことである。これではスピード感が生まれない。加藤大臣のわけのわからない答弁は国全体がワンチームではないことを物語っているとのことである。この期に及んで危機管理ゼロである。また、重篤な患者を対象にして検査を実施していることも日本の感染者が少ない理由ということもさらけ出された。コメンテーターが述べていたが、患者の数を低く抑えたい政府の意図としてオリンピックの開催があり、インバウンドなどの経済活動に支障をきたすとのことであった。なにー、このコメントは?これでは国民の命を軽んじていることではないかと思う。隠蔽体質の典型である。不安に思う人たちのPCR検査がスムースに開始できるように「さっさとやれ」と言いたい。丸投げでは問題解決になりません。
このようなニュースの中で法人として気になったことが二つある。
一つはGH利用者で、高齢の方で病気を持つ人(糖尿病や呼吸器系病気COPDなど)の余暇の過ごし方である。人の多い所には出かけないように指導するが、予防対策をどれくらい理解してくれるか心配がある。次に、プリンセス号に乗り込んだ医療従事者のいる家庭へのサポートには検温、マスク、消毒などお互いに確認しながらやろうということにしたが、肝心の家庭内防疫体制がどのようになっているかの確認が必要である。ご本人がホテルに滞在されているのか、家庭に帰られているのか要確認である。
写真:1.COPD 2.糖尿病 3.船 4.医療従事者
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