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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】ようやく記念誌が見えた 2020/1/14
 記念誌は1月9日入稿ということで、8日は朝から校正が始まった。全部を校正するということで、事務局の人にも手伝ってもらってチェックをした。午後からはGH支援会議や事業責任者会議もあり、あまり猶予はない。「会議は1.5時間以内に終了」を意識しながら進めた。最終チェックは監修役の妻に任せた。ただ、章などの番号付けが一部に混同があるので、ぶどう社の方で整えてほしいとお願いした。9日に目次と著者の略歴紹介が届いた。10日朝に私の略歴紹介の所に誤りを見つけた。私の味の素中央研究所入所が昭和40年になっている。慌てて、妻に連絡し、急ぎ修正の電話を入れてくれるように頼んだ。夜になってぶどう社から表紙のモデルが届いた。徹之作の拝島駅のイラストで飾られていた。このような作業の結果、30周年記念誌はなんとか形を整えることができた。完成までの苦労がじんわりと思い出される瞬間である。これで1月26日の30周年祝賀会に間に合うと思われる。ただ、ぶどう社の方にはもう少し人の顔が見える本にしたかったとのことである。最初は多くの人に許可を得ることにしていたのだが、さる方のアドバイスもあり、顔見せ写真の数が絞られたのは残念である。これもヤマユリ事件の影響が大きく影響しているのではと思う。もうすこし、利用者の笑顔を多く出したかったのだが、世の中の状況がそうならやむを得ぬと思った。
 さて、ヤマユリ事件の裁判も行われている。最初の日に被告は退廷を命じられたようである。演技かなと思ってしまう。やまゆり裁判のような被害者Aは好ましいことではない。いままで生きてきた証がないなどは許せないことであり、匿名は明らかな人権侵害ではないかと思っている。ヤマユリ事件の審判はこれからどのように進行するかはわからないが、優生思想は人の心の中にはある。「スーパーマンになりたい」とか、「成績が一番になった」とかは競争ある社会では当たり前である。しかし、上には上があり、果たせぬ夢と知ったときは、現実としてはそれを乗り越えていかなければならないのが人生だと思うからである。障害があろうとなかろうと人は生きていること自体に意味があると思っている。現実を踏まえて、人は色々なことを考えなくてはいけない。生きていることは人生の深みや弱者の心を認識し、理解する素晴らしい機会を得たと思う必要があるのだろう。
 記念誌に話を戻すと終章には私を呼んでくれた講演会でいつも言っていることを書き出してみた。「協力してくれない。子供に無関心だ。」といつも叱責されている父親の気持ちを述べている。企業戦士も親である。息子の支援か、自分の出世か、価値観はどちらにあるかわからないけれど、子供の人生、自分の人生をどのように考えるかでその人のその後の人生は変わりいくものである。どれが正解かわからない。だが、一度しかない人生であるので、悔いないことが最もよい選択だと思っている。大変な努力をして上級国民になったとしても子供を殺しては悔いが残る人生である。
 11日になって、「本には帯が必要ではないか」と奥様に申し上げた。「2月1日が発刊なので、まだ間に合うと思う。依頼先には内山先生や大熊先生など著名な方がいらっしゃるけれど浅野先生(元宮城県知事、現神奈川大教授)がよいのではないかと思うので、お願いしたら」と申し上げた。記念誌の「地域に生きる」には浅野先生の「施設を解体し、地域にグループホームを作ろう。」という考え方は我々の方針にぴったりだ。その後、成人の日(13日)に帯の言葉をいただいた。5つも書いていただいた中の最後の文を選び、ぶどう社に連絡した。迅速に対応していただいた浅野先生に感謝いたします。
 帯の言葉:
 ほんものの福祉の仕事をしたい人にピッタリの本です。障害者が「生きてきてよかった」と思える生活を支援するのが福祉の仕事だとすれば、「地域で共に生きたい」という障害者の願いの実現に手を貸してほしい。この本には、そのために必要な知恵と哲学と方法論が詰まっています。

 最後に宣伝をかねて目次と表紙を紹介します。

あおぞら共生会30周年記念誌
 「地域に生きて」 親亡き後の支援を考える ―看取りまでできるかー
   目次:第1部 あおぞら共生会の事業運営
        過去30年、未来10年
      第2部 親の支援なき後を考える
   表紙


   



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