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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 子燕の巣立ち |
2019/7/26 |
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京町にある病院の所にいつも燕が巣をつくる。今日の朝、燕が4匹飛び回っている姿を見て、巣立ちが行われたようだと確信した。いつもは2匹しか飛んでいないからである。子供の数が少ないのは街には餌が少ないために少子化にせざるを得ないのだろう。
さて、燕の巣立ちの様子を実際に見た話をお伝えしよう。7月14日に昆虫採集で丹波山村に宿泊したとき、隣の家の屋根の梁に燕の親子がいるのを間近で見ることができた。昨日の昼間、親はせわしなく子供にえさを与えていたので、川崎と違って丹波山村は餌が豊富で子育てに適しているなと思った。朝の四時過ぎに今日の天気はどうかと窓から見やると梁の所に5匹の燕が仲良く体を寄せあっている姿を見ることができた。今日も雨か!燕も雨の中虫採り大変だなと思いながら窓を閉めた。「況や我々をや」である。
朝の食事前に窓から雨を再度確認すると電話線の所が妙に騒がしい。一匹の周りに2匹の燕がかかりっきりで対応している。一匹は若いようで、雨に濡れた羽がケバ立っている感じである。残りの2匹は雨に濡れながらも羽はしっかり雨をはじいているので、もしかしたら巣立ちではと思い、しばらく観察した。違う大人の燕も電話線にとまったりして、しきりにさえずっている。道路の電線の方を見ると巣立ちした子供たちと一緒に30匹程度が群れている姿も観察できた。この村は今が巣立ちの時期なのだろうと推察した。そのうち、もう1匹の子供も電話線に飛びついたようだ。その場所でも他の燕も入り混じってさえずりまくっている。ただ、最後の1匹はためらっているようだ。親が梁に戻ってきて促しているようだが、まだ決断はつかない。食事の後に確認したが、全員巣立ちというわけにはいかなかったようだ。
ようやく雨は小降りにはなったが、子燕も翼に雨がしみ込んでいるようなので、どこかで雨宿りが必要であろう。でも我々は雨の中六本木峠での虫採りである。雨の中では枯れ枝での採集となる。たいした数も取れないだろうから、次週のために峠を降りて裂石迄下り、源次郎岳の花の咲き具合を確認しておこう。
写真:①丹波山村 かどや旅館 ②親子並んで朝の目覚め巣立ち。 ③出来たね! ④みんな一緒
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