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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 梅雨の晴れ間に |
2019/6/20 |
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15日の夜まで大雨だったが、次の日の朝から晴れになりそうだという天気予報である。急ぎ準備を整えて、早朝から河津の鉢の山へ出かけた。本来なら高橋さんを誘うのであるが、前日が大雨であったこともあり、一人で行くことにした。先日、利用した川崎発6:05の沼津行きに乗車した。今日は低気圧が北上して、東北を通過するので、強風である。しかし、午後に風はやや収まるとのことで、今日は花より枯れ木を狙うタタキ網が中心かなと思う。山の中では風が収まったところもあると思うので、そこに花が咲いていればハナカミキリも狙えると思った。河津駅でお昼のために好きな鯵寿司を買い、タクシーに乗り込んだ。「鉢の山の太陽光発電の所迄お願いします」と運転手に伝えた。そうしたら「この前のお客さんですね」と返事が返ってきた。あらためて、車に掲示されている名前と前回もらっていた名刺を照らし合わせてみると本人の黒沢さんだった。「今日は風が強いので、大変ですね」という挨拶を頂いた。「花はだめですから、薪に来る虫が中心ですね」と返答した。現地に着くと10m/秒以上のすごい風である。特に液晶パネルが並んでいるところは開けているので、風の通り道である。タクシーを降りて、準備に取り掛かり、タタキ網と4mのネットを用意した。タタキ網は六本脚で購入した1m四方のもので、真っ白である。また、8mの竿も用意し、使い心地を試そうと思う。
早速、登山口の所の枯れ枝をビーティングしたところ、「アトモンマルケシ」と「トガリバアカネトラ」が落ちてきた。今日はいい調子と思いながらパネルのある道に踏み込んだら、ネットとタタキ網が猛烈な風を受けることになった。慌てて、タタキ網は畳んで山の中に逃げ込んだ。前回訪れた時に咲いていたミズキの花は散り、その他の花も少ない状況である。ネズミモチの花は咲きかけているが満開ではない。また、リョウブの花は2週間後には花が咲きそうな勢いである。液晶パネル建設のため、周りの木が切られ、日当たりが良くなったせいであろう。風が直接当たらない、東側の道を歩いたが、めぼしいカミキリは見つけることができなかった。頂上の噴火口跡の枯れ枝で「テツイロハナ」を採集した。600mくらいの高さでは珍しい。大菩薩のような高い山ならいるのだがと思いながら昼食タイムに入った。前方の三筋山の風力発電は風が強いので、さぞかし、忙しなく回っているかと思っていたが、なんだか止まっているものが多いことに気が付いた。強風でぐるぐる回ると歪に耐えきれず、羽の落下があるのではと思い、納得した。
花に虫は来ないので、液晶パネルのあるところに積み上げてある伐採木でも見て早目の帰宅だなと思って、山を下りてきた。ヤシャブシの枯れ枝に赤黒いカミキリがとまっている。風で吹き飛ばされないように必死にしがみついていうようだ。一瞬、「ヨコヤマトラ」ではないかと思える色である。なぜなら、「ヨコヤマトラ」はヤシャブシの枝に産卵するとのことであるから緊張したのである。慎重にキャッチしてみてみると大きな「トガリバアカネトラ」であった。他の枝も見てみると「トガリバアカネトラ」がいることに気が付いた、切り倒したヤシャブシの切り株にもいるので、産卵する木であることが確認できた。そのほかの枯れ枝で「シロオビゴマフ」や黒化型の「キイロトラ」などを採取できた。タタキ網で虫を落とすと吹き飛んでしまうので、あらためて、lookingの大切さを知る一日だった。帰りも黒沢さんに迎えに来ていただき、早目の帰宅となった。
帰り際、風の弱いくぼ地で8mの差を振ってみたところ問題なさそうなので、来週の奥多摩に持参することにした。来週の天気は曇り、雨のようだが、一度様子を確認したいので
出かけるつもりである。「クロサワヘリグロ」さん待っててね!
*「 」はカミキリ名です
写真:①トガリバアカネトラ ②ヨコヤマトラ ③ヤシャブシ
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