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   【理事長 明石邦彦のつぶやき】 令和に思う | 
   2019/5/27 | 
   
 
 
 
  
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          4月1日、菅官房長官より改元の名称が発表された。「令和」と聞いたときに人によって印象が違うように思う。私なんかは文字の持つ意味をどのように感じるかで、偉く印象が変わるものだ。 
 私は「令」という字から命令の意味を強く持った。「和」を指向するようにと上からの目線を感じるようなイメージである。その後、安倍首相の会見があり、「美しい国」論的な話があったが、自分勝手な解釈であると思うので、聞き流した。なんだか改元で皇室を政治利用しようとする心を感じるからである。また、万葉集(梅花の歌)から採用したといっているが、原文は漢文にあるので、万葉集から採用したと喧伝する必要はないように思う。漢字を並べる限り、漢字が中国から渡来したものであるので、国書から引用といわれてもしっくりくるものではない。 
 このような印象を持つものは私だけではないように思えるが、言葉の意味をよく考える人たちは色々とお腹の中になにかあるものでしょう。誰かが腹蔵ない意見を言うと他の人から「折角、お祭り気分に浸っているのに、水差す奴だ」と敬遠されそうなので、沈黙があるのだろう。 
私は「令」には律令、命令といろいろな使い方があり、令夫人など良い意味もあるようだが、人は最初の印象でイメージを持つように考える。以下のことが色々と頭の中を駆け巡った。 
・令は命令、平和守れ。オーダーして秩序を守らせるのか。 
・令婦人もあるので、立派な人だという意味か。そうでもないよね。和とは調和かな。 
・選者は「令和」をどのように説明されて選んだのだろう。そういえば、選者の一人である宮崎さんは時代がかった服装だな。どのような考え方で青のような服を選んだのかな。 
・最初は英語表現がなかったとのことだが、英国の報道機関がORDER AND PEACEと訳したな。政府はあわてて、美しい意味と表現したな。BEAUTIFUL AND HARMONEYか。外国人はどうとらえたのかな。 
 このように考えると「令」という字が複数の意味を持つことにあるようだ。調べてみると多義性という言葉だそうだ。人が「令和」を色々と考えるのは「令」の多義性に由来する曖昧さに起因するようだ。言葉の定義をくるくる変えるどこかの人たちの影響だなと思ったりする。 
 また、マスコミでは騒がれないが、ブログなどに語られていることがある。4月30日の退位礼正殿の儀での首相の読み間違い(上皇になられる天皇に対しての送る言葉)は勘弁してくださいの感がする。 
「末永くお健やかであらせますことを願ってやみません」の言葉を読むときに漢字で書いてあったために、いませんと間違えて読んだとのことである。常識的に考えれば「いません」では意味が逆になり、退位される天皇に対して不遜だとも思えるほどの重大な間違いである。報道陣はテロップを流していたので、糾弾していないが、この忖度はいかがなものか。「大事な儀式だから事前の読み合わせ位してください。」である。 
 あらためて、已みません(やみません)、己ません(いません)を比較すると本当に漢字は難しい。麻生さん、安倍さんもKYと言われているので、こんなことが話題にされるのだろう。まさに政権の識見が問われる。 
 
写真:①梅花の歌 ②退位礼正殿の儀
     
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