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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】 タマミジンコの購入 2019/5/23
 ランチュウやメダカを飼うことが私の趣味の一つである。産卵・孵化となると稚魚の餌の問題が出てくる。生まれたばかりの稚魚に成魚の餌を食べさせる訳にはいかない。そのため、通販でミジンコ200匹とその餌を購入した。野外でのミジンコ採取には手間暇かかりすぎるからである。到着したサンプルを見てみると動きは悪いが、タマミジンコがそれなりに泳いでいる。ブラインシュリンプで育てればよいという方もいるであろうが、プロのブリーダーとは違い、手間暇かける時間が惜しい。5月以降の季節で、天然の餌料となるミジンコで育てたいという思いが強い。季節の移ろいを感じながら自然の摂理に基づいた飼育を基本とする考えである。
 早速、200匹を培養容器に移した。勿論、自然環境で育てるものと屋内で純粋培養に近いものの2通りを考えた次第である。培養槽を屋外に5か所、屋内に6か所準備した。11か所に小分けすると少ない数のミジンコでは増殖に失敗する場合もあると考え、一度数を増やしてからそれぞれの場所で飼うことにした。ミジンコは今の水温(22℃―26℃)では単為生殖するので一気に増えると考える。連休中は購入先の処方箋(餌を入れて、表面からの酸素吸収)に従って増殖させた。
 しかしながら、酸素不足なのか、目立った増殖はなかった。そこで栄養源を変たり、パン酵母を加えたりして増殖を図った。培養槽の一部には産膜酵母により表面に膜が張り、表面からの酸素吸収が悪くなっているのではと思われた。早速、エアレーションを行ったところ、ミジンコは倍々ゲームとなり、網で掬うと赤い塊が出来るほどの増殖となった。すかさず、全ての培養器に移した。かくして楊貴妃メダカやランチュウの稚魚の餌の準備が出来上がった。
 さてさて、部屋で純粋培養をしているミジンコは暑い夏場は雄と雌となるだろう。ミジンコは環境が悪くなると単為生殖をやめ、雄と雌になり、卵を産めるようにする性質を持っている。そして、寒い冬が来ると雄と雌の間で子孫を残し、冬卵となる。この冬卵を次の年の種にすることができるので、今後購入しなくてもよくなる。それにしても冬卵を作るという面白い課題を見つけることができた。ランチュウの孵化については自家繁殖もしていいのだが、なにせ昆虫採集の時期とぶつかるので、「二兎を追う者は・・・」になりそうだ。もう少し体力が衰えたところで本格的に始めてみたい。

写真:①タマミジンコ ②③ランチュウの毛子と黒子





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