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【理事長 明石邦彦のつぶやき】17回を迎えたジェイミーのコンサート 2019/4/17
 4日は自閉症啓発デーの一環として小川典子さんの「ジェイミーのコンサート」が開催された。始まる前に典子さんにお会いしたので、「4月2日は寒かったですね」と一言声をかけた。明石洋子さんの自閉症のレクチャーの後、いよいよ第8回浜松国際ピアノコンクールで優勝したロシア人のイリヤ・ラシュコフスキーさんのソロと連弾をお聞きすることになった。彼は35歳でフランス在住とのことである。彼がたまたま京都に滞在する情報を聞かれた典子さん(浜松国際ピアノコンクールの審査委員長をされた関係)が強引に連れてきたようだ。そして、英国からジェイミー君の父親(演奏家)の方が日本に来られたついでに立ち寄られたので、典子さんから紹介があった。さて、ラシュコフスキーさんと典子さんの連弾から始まったが、力強さがみなぎっている演奏である。連弾は体が密着し、手が交差するなどで弾くのは大変なように思えた。お互いに力強さがある弾き方なので、バランスが取れるようだ。なお、彼のソロはスクリャービンのソナタ第4番であった。典子さんによれば男女の営みの曲で、彼はその表現に長けているとの紹介であった。そのような紹介だったので、緩急がつけられ、感情の起伏を表現しているようで、なおかつ力強さもあるなと思った。典子さんが紹介する最初の刷り込みの影響は大きいなと思った。演奏表現として的をえているかは保証の限りではない。
 最後は春の祭典と題して2人の連弾となった。ロシアの春の祭典の曲が弾かれた。私の頭の中では厳冬期がようやく終わり、芽吹き始めた森の中で、村人が春を迎えての祝宴のイメージが浮かび上がった。ロシアには何回か訪れているので、イメージはしやすい。すぐに、古都のスーズダリに行く途中の白樺やツガの林などがイメージにぴったりだなと想いを馳せながら聞くことができた。それから、森の中で怪僧ラスプーチンが性宴を行っているイメージも浮かび上がってきた。なんだか今回の演奏のテーマは「春、芽吹き、発情、肉欲、いけにえ」というようエネルギーが弾ける所作が選ばれたのかなと思ったりした。
演奏が終わり、いつものように妻がラシュコフスキーさんに、私が典子さんに花束を送呈し、記念写真をとった。典子さんに花束を渡す際に「相変わらず力強いですね。お二人のバランスが取れ・・・・・」まで伝えた。なかなか気の利いた、適切な言葉は見つからないものだ。演奏後に開かれる茶話会はいつものように欠席して本来業務に戻った。
 演奏を聴きながら思ったことが二つある。一つは彼の手は小さく、細いなと思いながらも、靴紐の結び目がえらく長いなーという印象を持った。ピアノがわからないから変な所に目がいってしまう自分に苦笑である。また、コンクールの採点はどうするのかなと思った。自分が再度聞きたいと思う人に投票して選ぶのなら判断が難しいなと思う。聞きたい人の順位を点数で決めるのであれば平凡すぎるし、感性で選ぶなら意見が分れて、決着がつかなくなるケースがあるものだが、その場合はどうするのかなと。典子さんに一度聞いてみよーっと!
 後日、BS103で浜松国際ピアノコンクールにて第2位になった牛田智大(ともはる)さんに密着しての番組があった。その中で審査のことが触れられ、「聞きたいのか(Yes)、聞きたくないのか(No)」で、審査するとのことである。審査員が10人以上いるようなので、Yesの多さで選ぶようだ。同数だったときはどうするのかは相変わらず不明である。

写真:①コンサートの案内 ②ラシュコフスキーさんと典子さんの連弾 ③ラシュコフスキーさんのソロ ④花束送呈後の一コマ


   



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