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【理事長 明石邦彦のつぶやき】拙速より事実に基づき率先垂範 |
2018/12/28 |
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最近、省庁の杜撰さにはあきれるばかりである。参議院における外国人雇用問題の議論では聞き取り資料の不備が明らかになった。法務省は都合の良い所をピックアップしての法案提出は実態とかけ離れた提案とも思える。来日された外国人の方は一定期間の使い捨てではなく、移民問題とリンクさせて考えねば。論議不十分なままに衆議院を通過させる与党議員の識見には腹が立ってしまう。外国人の雇用問題についてはもともと雇用側の搾取の問題があり、その冷遇に耐えきれない人がいつの間にかいなくなってしまう問題が発生しているし、ブラック企業の介在も伝えられている。また、技能実習生は希望する場所への就労が実現しないなどがある。更に、賃金が最低賃金の半分にも満たないような劣悪な環境であることも一般的に知られている。法案を議論するにあたって国会議員としておかしいなと思う思考回路の欠如が反省材料としてあるだろう。本当に国民を代表しているのか、はなはだ疑問だ。また、法案を提出した官僚も恥とか良心がないのかと思う。答弁で「検討します」は検討しないことであると国民は理解すべきであろう。
さて、厚労省の裁量労働の改ざんにもあきれたが、各省の障害者雇用数値のいい加減さには本当にあきれてしまった。障害者という認定条件を守っていないことに気が付いていながら長年放置し、各省庁がいかにも法律を順守していますという姿勢は度を越している。さらに、厚労省の省内で、今回の件については長年のことであり、現部署の人には責任を問えないとした。これでは他省も責任を取る必要がないとして右に倣えとなるだろう。まったく無責任な体質といわざるを得ない。最近の報道によれば厚労省がパワハラ防止策を企業に義務付けしようとしているようだ。規則を守れない省庁が法律を作り、他人に押し付けるのは片腹痛いものがある。企業においては自助努力でハラスメントや不適切な支援について感度を上げている努力を評価してもらいたいものである。誰のためにやっている法律なのかをしっかり考えて自分たちがその趣旨を理解して実行できるのか、その模範となれるのかを考えてもらいたい。下々は上を見ているので、お上が率先してやらねば世の中はうまくいかないものだ。まずは我が身・我が法人を振り返り、「隗より始めよ」である。
写真:①議論は誰のために ②法務省の提出 ③低賃金が問題では ④自ら実践
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