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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 豆酘 |
2018/12/19 |
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朝の7時から放送されるNHK、BS(103)の「ニッポンの里山」の続きの「もういちど、日本」を見ていたら、この地名が登場した。私の昆虫紀行でも思い出深い場所だ。番組の中では海の素潜り漁が紹介された。年老いた老人(80歳を超えていた)が舟に乗り、港の外で元気に潜り、サザエをたくさん採っていた。男のあまは海士と書くが、ここではカイジと呼ぶようである。また、この人は雑貨屋のような店をお持ちで、食料品などを売っていることが紹介された。町で一軒しかない店と紹介された。奥様が登場されて「男 元気で留守が良い」との話だった。私は対馬には2度ほど出かけたが、豆酘(つつ)は学生時代一人で出かけたところだ。対馬の下の方にあり、厳原からバスで一時間の港町である。宿舎を南風荘にし、内山のところまで歩いてカミキリムシを採集した。南風荘は一泊1000円で泊まれた。今思うと安い宿である。海辺の宿ということで夕食は小ぶりな鯛の焼き物、サザエ、アワビ、サバの酢のものとかがでてきた。博多育ちの私にとっても御馳走と思えるものであった。食事の豪華さに圧倒されたが、次の日の朝がいけなかった。青物があたったのか全身にジンマシンができた。かゆいだけだったので、「これからは青物を食べない!」と誓い、ジンマシンとかを恐れずに、元気に採集した。
虫の方はリョウブの花にスネケブカヒロコバネカミキリがブンブン飛んでいて、軽く50頭位を採集できた。全部で100頭以上は捕まえたであろうか。また、カラスザンショウの花にはオオアオカミキリやニホンモモブトカミキリがいて、驚くほどのカミキリ天国だった。また、自然豊かだなーと思ったのはツシマヤマネコを見たことである。つがいかどうかはわからないが、2匹いて、私をジーッと見つめていた。山の中では私一人なので、いささか背筋がゾーッとした。また、カラスザンショウの下で虫の飛んでくるのを待っていると突然あざやかな色合いの雄のキジが目の前に現れ、ドキッとしたものである。一人旅とかした経験がないので、なんでもハラハラドキドキであったことが思い出された。宿舎の予約や郵便局での兄への電報打ち、「スネケブカ50exsサイシュ」など初めての経験であった。一人だとなんでも自分でやらねばならないので、良い経験であった。両親や兄弟が今までやってくれたことに多大の感謝である。「箱入り息子」ではだめだなと改めて思った次第であった。また、知らない人に慣れることの重要性が良く分かった旅でもあった。経験の積み重ねがまさに人生だなと思う。そういえば、土日(8,9日)は徹之が行方不明となり佐倉市で見つかったが、本人は良い経験をしたことだろう。夜の12時に「お父さん、今佐倉駅にいます」という自宅への電話だった。明日の佐倉市での講演スピーチをとても気にしていたのが、印象的であった。勿論、警察のお世話になることになった。
言い訳は妻にしていただこう!
写真:①対馬、豆酘 ②豆酘の港 ③ツシマヤマネコ ④スネケブカヒロコバネカミキリ ♀ ⑤スネケブカヒロコバネカミキリ ♂
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