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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 台風12号の進路と小河内ダムの緊急放水に寄せて 2018/8/10
 南太平洋で誕生し、小笠原諸島付近に近づいた台風12号はその後関東を直撃するのかと思ったが、意外なことに極端に左に偏り、ついには三重への上陸となった。原因は太平洋高気圧と寒冷渦によるものとTV で解説していた。今回の台風は瀬戸内海、福岡、熊本と通常とは逆のコースをたどり、大雨を降らせた。推進力のないコマは他の圧力次第で進路が決まることを如実に示している。我が家でも27日(金)からランチュウのために覆いや重しで暴風雨対策を取った。しかし、関東では台風の影響は大したことがなく、私の対策はまたまた空振りである。だが、変節した台風の襲来は集中豪雨後の西日本にとっては大いに危惧される事態となった。被災地での影響が少ないことを願うばかりである。
 関東でも大雨に備えて小河内ダムが放流することで、多摩川の水位上昇が懸念された。今回はダム付近の雨量が200mm以上の累計なので、当然の処置とも考えられる。しかしながら、利根川水系のダムの中で新潟の県境にある八木沢ダムには水不足を解消するほどの雨量とはならず、大きな恩恵はなかったようである。しかしながら、関東平野寄りである草木ダム、下久保ダム付近は100mm以上の雨で貯水率が上がったようである。今年は梅雨が早く上がったために東京は水不足の恐れもあるとされていた。八木沢ダムの貯水率は50%を切るという数字なので、深刻に考えた方が良いのではと思う。今は7-9月で台風などのために洪水調節容量を計上しての貯水率算定なので、八木沢ダムの水位の下がりは半端ではないように思う。東京の水資源確保のためには八ッ場ダムの稼働(水資源として19%アップ)が待たれる。吾妻川の渓谷美の消失や川原湯温泉の移転など課題はあったが、完成は2020年ということである。しばらくは辛抱が必要である。しかし、人口の東京一極集中の問題が解決されない限り、水事情はこれからも続く課題と思う。
 最近、グループホームの支援者の出身が丹波山(タバヤマ)村であることを知った。奥多摩駅から奥多摩湖を通ってバスで約1時間もかかるという話であった。また、奥多摩駅からのムシ採りがホームページに掲載される例が多いこともあり、私の関心は高まっていた。昔兄に連れられて日原鍾乳洞に行ったことがあるが、鍾乳洞の所だけが記憶に残っており、奥多摩駅からバスで行ったこと等ははっきりとは覚えていない。あまりムシが採れなかったことと鍾乳洞をみる観光客が多いなと思ったので、ムシの宝庫であるという印象がないのであろう。しかし、奥多摩が大菩薩の後ろだと知ると興味がわいてきた。そして、奥多摩湖があり、それをせき止めているのが小河内ダムと知った。趣味で記念切手を集めていたので、1957年のダム完成を祝った記念切手は私のストックブックに収められている。ようやく奥多摩を身近なものと思うようになった。早速、いつものムシ採りメンバーで大菩薩の上日川峠ではなく、裂石からの別道になるが、柳沢峠を越えて丹波山村を訪ねてみたい。そして、支援者の知り合いが経営されている旅館に泊まり、どんな樹木があるのかと調べてみたくなった。いつの間にか水事情からムシ採りの話へと飛躍してしまった。

写真:①小河内ダム  ②記念切手  ③アクセス  ④奥多摩駅  ⑤丹波山村


 



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