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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】大菩薩での採集行(ノリウツギの花を中心に採集) 2018/8/8
 7月22-23日大菩薩での昆虫採集に行ってきました。関東では猛烈な暑さとなり、熊谷では41.1℃を記録しました。ただ、大菩薩の上日川峠は1600mですから甲府市に比べて10℃ほど低いです。夕方から夜にかけてはさらに温度が下がりますので、夜間採集や朝の散歩は快適でした。今回の参加メンバーはSさん、Hさん、Tさんと私の4人です。いつものように川崎をAM5:30の出発でした。出発に際しては相も変らぬトラブルです。Tさんに持っていただいていた部屋の鍵がどこに行ったか不明ということで、朝から探索です。結局は「あなたの腰にぶら下っているのは何ですか」と私が尋ねましたら「あっ!」で終わりました。さて、運転手のSさんですが、「便秘気味で調子が良くない」との報告を受ました。1週間前の河津でのムシ採り以来、便が出ていないということでした。お通じが良くなるように強力な薬を飲んでいるとのこと。そのため「便意を催したらいつでもサービスエリア等のトイレに駆け込んで」との話にしました。目的地までの道路事情は朝が早いこともあり、比較的にスムースです。源次郎岳下の展望台に8時の到着です。車を降りたら早速Tさんが「車にカミキリムシが付いている」と大きな声をあげました。採ったカミキリを見せていただくと私にとっては何と中学生の時に福岡と佐賀の県境にある背振山の板谷(イタヤ)峠で見たイタヤカミキリでした。Tさんに「名誉挽回ですね!」といいながら、幸先よしと気分が高揚しました。早速、タタキ網やネットを用意し、ノリウツギやクリの花を掬ってみました。Hさんは富士山の見える景色に感動し、写真を撮られていました。まず、Hさんにクリやノリウツギの花での採集の仕方を伝えて、自分なりの工夫で採集していただきました。Hさんが使うのは4.5mの竿ですが、使いやすいようです。後で、どんなムシを採られたかを確認するとヤマトキモンハナ※、フタコブルリハナ※とか、それなりのカミキリを採られていたので、驚きです。彼にとっては3回目の採集行ですが、かなり筋の良い方で、教えがいがあります。そして、カンボウホソトラ※もしっかりと確保していただきました。カエデの立ち枯れの所では「ここにはルリボシ※が多いのだが」という話をし、木の上の方を見たらルリボシ※のひげが見えました。立ち枯れでのムシの採集の仕方を見ていただき、今後の参考にしてもらいました。彼は次の日に交尾しているルリボシ※を採集されました。運がある方なのでしょう。AM10:30となりましたので、場所を変えることにし、上日川峠のロッジ長兵衛まで上がり、昼食です。Hさんが好きだという山梨名物のほうとうを頼みました。私は食べたことがないので、味付けと野菜の種類、油揚げなどの材料を確認しました。野菜が豊富で、栄養のバランスも良さそうなので、自分も作ってみたいなと思ったからです。あとはレシピ本で確認です。Sさんの便秘に気を使いながらの食事でした。食後、窓際にカミキリがいないかなとみると大きなセンノキ※が歩いていましたので、毒瓶に収めてから山を下りました。途中、親水公園の花の状況を確認後、ペンションすずらんに早目のチェックインです。早速便秘のSさんにはトイレに籠っていただきましたが、問題解消にはいたりません。3時頃再度カミキリ採りのため展望台に出かけました。それなりの収穫があり、大型毒瓶に半分くらいムシが入っている状態です。私が採集をしていたら1台の車が近づき、採集状況を聞かれました。カミキリ専門の方でしたので、ムシの情報交換ができました。先週の3連休がムシのピークだったそうです。しかしながら私の毒瓶を見て、「たくさん採られていますね」と驚かれました。情報を聞きながら、明日の朝一番は親水公園でのノリウツギの花に決め、最後の締めは展望台での花勝負とし、本採集行を終えることに決めました。
 夜はカラマツの貯木場(土場)で発電機を動かし、灯りをつけての夜間採集です。夜の土場での採集でも結構ムシがいました。オオクロ※、ヒゲナガモモブト※、オオマルクビヒラタ※などがせわしなく動きまわっています。皆さんはこれらのムシを採るのが面白いようで、懐中電灯で照らし、わいわい言いながらたくさんの数を採りました。また、土場近くの草むらでは小鹿が草を食んでいました。人に慣れているのか近づいてもなかなか逃げようとはしません。Hさんは初めての経験らしく、興奮して写真に収めていました。次の日もたくさんの数のカミキリを採り、お昼には終了宣言を出し、全日程を終えました。帰りは山を降りるに従い、暑さが身に応えました。川崎では冷房を25℃に設定し、疲労回復に努めました。翌日は朝一番で会議ですから。
 来年も調査を続けながら、ムシの数を増やしたく思います。因みに今回のカミキリ採集の種類は約60種です。そのうち新しく増えたカミキリは10種くらいです。お蔭さまでここ3年間の大菩薩でのムシの種類は89種類となりました。参加してくれた方には感謝いたします。また、来年楽しみましょう!
 なお、Sさんは調子が悪いので、病院に行き、検査してもらったそうです。その結果、便秘は大したことじゃないという診断で、むしろ尿管結石による痛みだったそうです。痛み止めを飲んだら楽になり、次の日はお通じがあったそうです。Sさんは相当我慢していたのではと大変申し訳なく思いました。

※はカミキリ

写真①展望台より富士山を望む ②車についていたイタヤカミキリ ③カンボウホソトラカミキリ ④ルリボシカミキリ ⑤草をはむ小鹿


 



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