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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 理事会前に救急車を要請 |
2018/3/30 |
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3月27日の夕方理事会が開催される。理事会の議案は平成30年度の事業目標と予算案である。そのために朝のミーティングで資料の確認や6月の理事会や評議員会までの流れを相談した。そして私が気になるのは事業目標の作り方にあるとお話しした。事業目標が明確になっていないと具体的なチェックもできないし、成果を出すために職員のベクトルを合わせることもできない。アウトプットのイメージがわかる目標で年度計画スケジュールのマイルストーンも書きだすようにと述べた。また、地域作業所あおぞらハウスの開設30周年の記念冊子や事業の計画は委員長に明石洋子さんを選任して進めることなどを決めた。
午後はグループホームのお金の管理の在り方をパワーポイントに書き出して、夕方の理事会に備えた。午後4時過ぎに我が家の夕飯準備やお風呂の用意のために一旦帰宅した。マンションの玄関を入ろうとしたらガラス越しに人が倒れている光景が飛び込んできた。どうして玄関で寝ているのかなと不思議に思いながら扉を開けて驚いた。管理人さんが脚立もろとも倒れて、頭でも打ったようである。外に隣の奥さんと娘さんがいたことを思い出し、すぐさま外に飛び出して、大声で呼び止めて来ていただいた。管理人さんの意識があるかないかを確認するために、そのまま動かさずに「○○さん、○○さん」と呼びかけた。返事がないので、これは一大事である。何度か呼びかけをしていると管理人さんが目を開けて「ここはどこ?ここはどこ?」と言葉を発せられた。「ライオンズガーデンですよ」と答えた。その後、「あなたはだーれ?」、「明石ですよ」と短い言葉を交わした。救急車の手配と管理会社に緊急事態を知らせねばと思い、2人で手分けすることにした。幸いなことに法人のグループホーム世話人が玄関に現れた。すぐに、救急車の手配をするとともに、救急車への付き添いもお願いした。彼の仕事は終了していたので、同乗することに同意してくれた。誰もいないと自分が付き添わねばならない。そうなると理事会運営に影響すると思ったのである。世話人なら安心して任せることができるので、運が良いと思った。また、管理人さんの頭から血は出ていないので、単なる脳震盪かと思ったが、「内出血していると安心はできませんよね」と会話した。管理人室には鍵が掛かっていないので、入室し、緊急連絡先になる管理会社の電話番号を捜した。なかなか見つからない。緊急事態に備えて、管理会社、管理人、理事長の電話番号などは目立つところに大きく書いてほしいなと思いながら捜した。ようやく、管理会社の連絡先のような番号を見つけて電話を入れた。本当に小さく、わかりにくい表示だ。管理会社の人は非常事態と思われたのであろう。「部署は違うのですが、すぐに連絡を取り、職員を派遣します」旨の返事をいただいた。救急車が到着し、救急隊員の方が声掛けして、体の異常がないかをチェックしていた。「腕をあげられますか?万歳してください」と言われたが、管理人さんの腕は動かず、手のひらがわずかに動くだけである。「足を曲げられますか?」の救急隊員の問いかけに管理人さんは力が入らず、足先が震えるだけである。救急隊員が3人がかりで担架に乗せ、救急車に運び入れた。同乗する世話人の方には管理会社の電話番号を教えて連絡を取り合うようにと伝えた。また、管理人さんの奥様の電話番号はわからないので、管理人さんのバッグを開けたが、お茶と手袋のようなものがあるくらいであった。私は周りの人に「管理会社の人が連絡すると思うから大丈夫でしょう」とした。私は管理人室の最終確認をする必要があると思ったので、部屋の様子を調べると電気ストーブが赤々とついていた。また、テレビもついていたので、消した。ただし鍵がわからないので、施錠ができない。周りの人は盗難の心配をされたが、「扉を閉めておくだけでよいでしょう」と皆に伝えた。また、玄関ホールの蛍光灯と脚立は管理会社の人が片付けるだろうとして片隅に寄せて通行の邪魔にならないようにした。わずかな時間だったと思うが、第一発見者としてベストを尽くしたように思う。その後、自宅での準備を終わり、早目に玄関に下りて現場を確認した。管理人室は施錠され、消灯されていたので、管理会社の人が到着したのであろう。さらに、理事会の会場に到着し、同乗した世話人に連絡した所、「救急車に乗って出発を待っていたところ管理会社の人が到着したので、交代した」とのことであった。理事会が8時過ぎに終わり、帰ってくると脚立も蛍光灯も片付けられていた。あとは管理人さんの無事を祈るばかりである。
さてさて、会社人間の癖ではあるが、ついつい事後処理を考えてしまう。これは労災だから災害報告書を書かなければならない。それには事故状況を正確にトレースし、原因と対策を検討する必要がある。防犯テレビの映像を再生し、事故の様子を見れば、事故原因がわかるのではないか。結論として、脚立のフックの掛け方が不十分であったので、脚立を上った人の重みがかかり、脚立の足が開いて転落した。そして、仰向けに転落したために後頭部をしたたかに打ったと。そういえば、ヘルメットを着けてなかったな。これは問題だ。頭部の内出血次第で、予後の心配があるので、頭部のCT検査などが必要ではないか。なお、ビデオ再生は時間も出てくるので、時系列的にも事故の有様を観察できるはずであると。このように色々な思いが脳裏を駆け巡った。
この件は自分の管轄ではないので、余計な心配であるのだが、おのずと習い性は出てしまうものである。
写真①脚立 ②③④蛍光灯の取り換え ⇒ 転倒 ⇒ 救急車
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