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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】 琵琶湖の思い出 2017/12/13
 明石洋子・徹之さんの糸賀一雄記念賞受賞の件で大津まで行ってきました。受賞についての報告書は別に加藤さんが記しましたので、ご参照ください。
 大津を訪れるのは20年ぶりかもしれません。駅前はすっかり変わっていました。受賞会場につく前に琵琶湖の畔を通ります。秋雨前線でかなりの雨が降りましたので、湖は満杯状態なのでしょう。風に寄せられた水草がえらく近くに見えるなと感じました。琵琶湖の排水口である山科などの排水能力はどうなっているのだろうと思いながら受賞会場のびわ湖ホールにつきました。レセプションも終わり、ピアザ淡海ホテルでくつろいでいる時、20年前と30年前に訪れた時のことを思い出しました。

Part 1. 30年前:発酵工学会の夏季セミナーにて
 先ずは最初に琵琶湖に訪れたのは発酵工学会の夏季セミナーの時でした。あまり大きくないホテルで海外の研究者を含めたポスターセッションへの参加だったと思います。私は学位を取ったばかりだったのかもしれません。味の素を代表して発表することになりました。会場では有名な研究者が多いなと思い、緊張していたかもしれません。私の発表テーマは「限外濾過膜を使った酵素法による物質生産について」だったと思います。発表用ポスターと要旨プリントを用意し、パネル前で私の研究に興味ある人とディスカッションする形式です。3日間くらいの泊まり込みでした。この夏季セミナーは大阪大学の醗酵工学教室が中心に運営されていました。顔見知りの吉田先生や田口先生が中心でしたから、気楽でした。中日には研究者同士の親睦を図るために船によるびわ湖周遊が予定され、面白い企画だなと感心しました。
 参加した次の日の朝食にたまたま遅れてきたら、席がいっぱいでした。真ん中のいいところに席が一つ空いていることに気が付き、やれやれよかったと思い、着席しました。周りを見ると海外の方が厳めしい日本の老研究者にペコペコされているシーンが見てとれました。リラックスして会話もできないような雰囲気でした。私は海外の研究者がひどく緊張しているので、この日本人は有名な先生ではないかと認識し、ただならぬ緊張感が走りました。後でその方の名前を相田先生と聞くと「そりゃそうだ」と思いました。だから前の席が空いていたんだと理解しました。やはり厳格な先生は近寄りがたさがあると感じました。海外の研究者でも緊張するんだと。そして、席に座るときには「周りをよく見て!」の教訓を得ました。でも、海外の人たちとのパネルディスカッションは良い経験となりました。私の研究に興味を抱く海外の研究者は少なかったので、喧々諤々の論議にならず、「ラッキー!」と思う自分がいました。

写真:①ポスターセッションとは? ②琵琶湖周遊


 



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