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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】 人生のノウハウ本 2017/10/2
最近、若い人たちと話しをしていると人に接する時の思惑とか、相手の心を読み解くことの大切さが不足しているように思える。私もこの面では苦手の部類に属するが、無用の衝突を避ける上で、人生のノウハウ本を読み漁った時もあった。そして、それなりの言葉に触れて、自分で納得するようにしていたものだ。これらの本には自己啓発と諦観の両面があるように思う。
それでは若いころには自分はどのように対処しただろうかと振り返ってみた。高校生の時は勉学の方が一所懸命であったので、世間知らずである。その結果、人との交渉術にはたけていないので、複雑な言い回し・行動はいささか苦手である。その問題の解を得るために人生訓などの書に熱中していたように思う。大学ではひたむきな純粋さだけでは世の中で苦労するだろうから人付き合いのやり方を書いたノウハウ本を読むだけではなく、人の生きざまを問う人生論集を読み漁り、自分の生き方の指針にしていたように思う。「内向的な人ほど良い生き方ができる」とかの本があれば、自分に足りないことが何なのかを知るべきだと考えた。このような考え方は私の一極集中型の性格というべきアスペルガータイプの性質のようにも思う。そして、自分にぴったりで、慧眼と思われる言葉に赤線を引き、何回も読み直したものである。私が好きな人生論集は亀井勝一郎であった。シリーズ物で赤い本であった。今では亀井勝一郎といってもほとんどの人にはピンとこないのかもしれないが、私の心の支えであった。さて、どのような言葉が頭の中に残っていますかと問われても定かではない。しかしながら、この手の本に「悩みや不安が軽くなり、自分が好きになる」、「自分を磨くコツ・人間関係で悩まないコツ」、「問題の本質がわかるコツ」などのタイトルが示してあるとついつい手に取ってしまう。若い人たちは人生経験の長い人の理屈などを参考にしながら対応をすれば、少しは心が軽くなるのではと思う。自分一人で悩みを深めても解決にはつながりにくいものだ。
 さりながら、現代では心に悩みを持つ人は増えている。引きこもり、不登校から始まり、職場不適応、いじめ、虐待など福祉の分野で働く人の心は繊細だなーと思うこの頃である。

     思い、悩み    溜息と諦観         精神修行





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