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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 会議に臨む |
2017/10/4 |
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先日、職員の何人かが集まり、1年前に起きた津久井やまゆり事件の感想と今後の取り組みについての話し合いが行われた。この事件についての議論すべき課題については絞り込みが必要なので、論点整理のKey Wordなりを示し、参加する人たちの関心を高めないとよい座談会とはならないのではと心配した。無手勝流では参加者の事件に関する関心も異なるし、参加意識もいやいや参加では満足は得られないだろう。そのため、*イドライン的なものを作って示しはしたが、採用されることはなかった。座談会では一部の人からなかなかの鋭い意見は出ていたが、次のステップの意見がないので、結論が見えにくくなり、傍観・批判で終了したようだ。結果としてあまり中身のない座談会となってしまった。
もともと会議に臨むにはそれなりの発言を求められるので、準備するものである。以前勤めていた会社で会議に召集された場合、私は会議の意図を考えて、何が論点になるだろうかを考えて、どのような立場で、どのような視点で意見を言うべきかを事前に準備して会議に臨む習慣がついている。
例えば、人事部主催で年間の全社優秀表彰を審査する機会があった。私は経営企画部で唯一の技術系である。当然ながら技術系の中心であるので、研究企画が、ひいては研究所がどのような望みと不満を持っているかなどをある程度把握しながら会議に臨むことが大事と考えている。提出されてきた全社の表彰申請を比較する必要があるので、事業部、研究所、工場などの表彰基準を明確にしないと平等性が確保できず、不平不満が後で噴出することになるだろうと予測されるからである。営業では売り上げの額なのか、事業や製品販売の伸び率なのか、他社との競争視点なのかを比較するだろうし、研究ならば独自性、特許、工場導入の効果などを見るし、工場なら製品販売の伸びに対応したとか、合理化で工場コストを下げ、競争力を倍加させたとかの視点で見る。また、日ごろは日の当たらぬ保安部門などは何年間無事故を続けているかとかを考えるようにしていた。このように審査する時の基準が明確であるかの判断とその見直しが大事となる。表彰基準をそろえて、表彰を受けた部門がこれから活性化された職場になるかを継続して見る必要があると考えている。まずは人事部が今作っている表彰規定に問題はないか、不公平感がないかを確認する。その上で、各部門で不満に思っていることに何があり、その不満が表彰規定に反映されているかを見てみる。そのようなことを調べて会議に臨めば自分なりの意見も言えると思う。
イラスト: 会議 調査 発言ポイント整理
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