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【理事長 明石邦彦のつぶやき】遺伝子の優性、劣性表現の廃止  2017/9/14
津久井やまゆり園の殺傷事件以来、優生思想という言葉になにかしら一種のアレルギーを感じるようになった。植松被告の言うように「障害者は迷惑な存在で、不幸をもたらす。また、生産性が低い。」という論理にはすぐさま表向きの反論はするが、人の心の奥に潜む優生思想の片割れがもぞもぞと動き出すことがある。確かに優生保護法などがあった時代からつい最近の出生前診断まで、多くの命が失われる結果となっているのも一つの優生思想が心に内在する姿を見せたものだろう。私にとってはあまり気分の良い話ではない。
 さて、科学界から優生という言葉のはびこりを避けるためか、一つの表記改めがなされることになった。日本遺伝学会の小林会長の談によればゲノム解析が進み、遺伝子の多様な役割がわかってきた時代に合わせた用語改訂とのことである。すなわち、日本遺伝学会がメンデルの法則などで学んだ「優性」、「劣性」の表現を廃止すると決定したのである。遺伝子に優劣があるとの偏見や不安を払しょくするためだという。このような考え方に至ったのは、やまゆり事件のことがあるからだろう。事件の発端となった優生思想は優れた子孫の出生を促し、劣った子孫の出生を防止する。その結果として民族の質を向上させることができるという思想である。優生思想が障害者を差別する思想の根底を流れるものであることに対し、それを気にしてのことだろう。
もともと優性遺伝子や劣性遺伝子は良いもの・悪いものの意味ではなく、特徴が現れやすい・現れにくい遺伝子の意味である。それぞれの遺伝子に優劣はないのであるが、「優れた」「劣った」というように誤解を生じやすいとのことで、必要に迫られての改定と考える。
以下、いくつかの表示変更の例が示されているので紹介する。
  旧    ⇒   新
 優性        顕性
 劣性        僭性
 突然変異      変異   本来mutationで突然の意味はない。
 変異        多様性 本来variationである。
最初に訳された言葉が長きにわたって定着しており、特に優性と優生は誤解を招きやすいと思われる。さてさて、早く一般社会に普及してもらいたいものである。画像①メンデルと形質の遺伝 ②③ゲノム解析


   



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