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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 蛇に噛まれる! 2017/8/9
 夏休みとなり自然に接する機会が増えている。兵庫より小学生が蛇に噛まれたニュースが飛び込んできた。自然界には蛇がいるので、噛みつかれて怪我をすることは多いだろうなと想像できる。私が小さな頃はマムシが危険な存在であった。野良仕事で蛇に噛まれた場合、血清がないと死に至ることが報道されていた。私がカブトムシやクワガタムシを採集する時、蛇に対しては敏感である。クヌギやタブの樹の周りに蛇がいないか慎重に確かめ、同時にスズメバチにも気を付けたものである。人が蛇に対して積極的な行動をしなければ、蛇は静かに立ち去ってくれたものである。昨年ペンションすずらんでカミキリを捜している時に薪の上にいるヤマカガシを仲間が発見した。噛まれるといけないので、蛇が逃げていくまで採集を待ってもらった。今年も河原の柳の木でクワガタムシを探していたら大きな蛇が逃げていった。このように山では蛇は身近な存在である。
 さて、兵庫の噛まれた少年は積極的に蛇を捕まえに友達とお寺に出かけたようである。何のために捕まえようと思ったかはわからないが、ペットにでもしようと思ったのかもしれない。いずれにしても蛇の毒についてはあまり考えなかったのだろう。そのせいで2度も噛まれている。少年は一時意識不明となり、血清を打たれて回復したようである。蛇毒の恐ろしさをあらためて思い知らされた。マムシの毒についてはよく聞かされるのであるが、ヤマカガシに毒があるのは知ってはいたが、毒の強さについてはあまり話題にはならない。ヤマカガシがすぐに逃げてくれるので、事故の発生する確率が低いためと考える。しかし、今回は血清を注射したという事から考えると毒性が強いとも考えられた。蛇毒の強さについて報じている新聞もあり、ヤマカガシの毒が意外に強烈であることを知った。
 毒性の強さは一般的にはLD50(半数致死量)で示されるが、以下のようである。
①ヤマカガシ LD50 5.3 mg/kg ②マムシ 16 ③ハブ 54
 ヤマカガシの毒はマムシの3倍、ハブの10倍という数字を見て今更ながら驚いた。なお、ハブの毒は毒性の点で弱いけれど、噛まれた時の毒の量が多いので、危険ということである。なるほどと納得した。また、ヤマカガシの毒は出血性毒だが、血液凝固作用があり、出血が止まりにくいという特徴がある。記事の中で子供の出血が止まらないことも書かれており、ヤマカガシに噛まれた特徴と一致することも知った。いずれにしても、自然界に潜むリスクを考えての野外活動が必要である。
写真①ヤマカガシ ②マムシ ③ハブ





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