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【理事長 明石邦彦のつぶやき】景信山の調査活動 |
2017/5/10 |
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子供の日に高尾山の横に連なる景信山に登ってみた。高尾山では連休のため、子どもたちを含めてラッシュアワーと考えての行動である。今回の意図はカエデの花の咲いている状況と景信山自体の植物層の確認である。また、昨年購入したジュラルミン竿の使い勝手を試すためでもあった。
JR高尾駅に7:40分ごろ到着してみると小仏峠行きと陣馬山行きのバス待ち族の多いことにびっくりさせられた。どちらのバスも臨時便を含めて3台が用意されていた。最近の登山ブームの影響なのか老若男女の幅広い年代の人が集まっている。前日までは強風のためカエデの花には虫が集まりにくいと思い、この日を選んだのだが、何せ人が多すぎる。終点の小仏のバス停で体をほぐしてからまずは採集用のネットを開くことなく、登ることに専念した。歩きながら景信山に直登するルートを選ぶか、いつものように慣れ親しんでいる小仏峠に出る方が良いか、迷ったが、直登の急勾配では息が切れるのではと思い、小仏峠から尾根伝いに景信山を目指すルートを選択した。これが後に膝が笑うような事態になるとは夢にも思わなかった。9時半過ぎには小仏峠のお地蔵様の前に到着した。後は緩やかな登り勾配をたどり、景信山を目指した。ただ、尾根には杉林が多く、コナラなどの広葉樹はあまり見かけない。最近は足を鍛えていないので、多くの人達が私を追い越していく。昔とは違い、私は今ではゆっくりした歩みである。10時過ぎには景信山に到着し、茶屋でアイスコーヒーを飲みながらお店周りのカエデの花の状況を見てみると明らかに花の時期は過ぎていた。しかしながら、多くの登山客でにぎわう状況は城山の茶屋と変わらないなと思った。15分ほど休憩して下山のための急勾配コースをたどった。子供たちを含めて多くの人たちが登ってくることにいささか驚きながら、自分は転がり落ちないように膝に力を加えての下山である。20分ほど下ったところで、膝が笑い出し、内心冷や汗の連続である。登り手優先としながら、角々で、結構休憩したのであるが、なにせ膝に力が入らないような状況に陥った。完全にガス欠の状況である。「しまったなあ。これで転がり落ちて、怪我でもしたら救急車を呼んでもらうことになるのでは。」とおずおずとした歩みをせざるを得なかった。景信山の案内には登り1時間、下り40分と書いてあったのだが、これでは11時40分のバスに間に合うのかと心配するほどのスローペースである。1時間10分ほど時間がかかる下山となり、バス出発の10分前にバテバテでたどり着いた。下山中、気が付いたのだが、私を抜いていく人は一人くらいだったので、この下りを使う人は危険と思っているのだと判断された。景信山の登山入り口に出てからカエデの残り花にベニカミキリを見つけたが、ジュラルミンの竿が重く感じられ、採る意欲もわき起こらなかった。しかし、久しぶりにカミキリの姿を見て、シーズン到来を実感した山行きとなった。
今回の反省点は高尾山系の昆虫採集は人が多く、ネットを振れないこと、またジュラルミンの竿は結構な重さで、負担が大であることと、また急峻な下りの道は膝に大きな負担をかけるので、避けることが望ましいという教訓が残った。夏休みの虫採りは4-5人程度の山旅だが、軽量のグラスロッドを購入して、皆さんの負担を減らし、楽しいひと時を過ごせるように考えたい。
大菩薩での採集行の後、7月28日は初めての新理事会を開催する予定であるので、日焼けした健康体で元気に会議に臨みたいものである。
写真①カエデの花 ②ベニカミキリ
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