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【理事長 明石邦彦のつぶやき】田部井淳子さんの訃報に接して |
2016/10/28 |
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登山ブームの先駆けであった彼女の訃報が報道された。エベレスト登頂や七大陸最高峰登頂など女性のトップを歩んできた人である。最近の山ガールや日本百名山等の放送があり、登山ブームの走りを演出してきた人でもある。百名山は熟練のガイドの案内によって山歩きの楽しさを味わえるようになり、より山が身近なものになりつつある。また、田中陽希さんの百名山に続き、二百名山一筆書きなどで親しみのない山の様子も窺い知ることができるようになった。私の興味は画面に映る植物層である。どんな樹木が生えている環境なのか、また、樹木に準拠するカミキリムシがいるのかに思いめぐらすことが私のコレクション魂を揺さぶるのである。
田部井さんに話を戻すと近年は震災後の福島を支援することに力を入れられていた。福島の高校生の富士登山を支援する様子がTVでニュースとなった。七月の雨の最中での画面であった。富士山の登頂のシーンではなく、途中であったように思い、普通なら登頂シーンがあるのに不思議だなと思った。報道で知ったのであるが、癌治療をしながらの山の活動であったとのことで、なるほどと合点が行った。田部井さんを身近に感じたのはNHKアナウンサーであった内多さんにアドバイスを送りながら、夏の北アルプスを踏破した番組であった。2から3週間をかけて槍ヶ岳(左上写真)、穂高岳(㊦中写真)、ジャンダルム(㊦右写真)を縦走したように記憶している。大キレット(㊦左写真)を通る時はさすがに熟練ガイドの方が指導したが、両サイドが切り立っており、足を踏み外すと一気に谷底に落ちそうである。初心者の内多さんも体がすくんだことだろうと推測される。見ている私も尾根にへばりつくしかなく、一歩も前に進めない恐怖を味わった次第である。最近では反射神経、平衡感覚が低下しているので、高尾山でも片側が崖だとなかなか足がスムースに出ないもどかしさを感じている。
いずれにしても、先駆者の方が亡くなられるのは寂しいものである。田部井さんの意志をついで福島支援が継続されることを望んでいる。ところで、相方の内多さんはNHKを辞めてどうされているのだろう。
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