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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 下関の虐待事件について |
2015/6/19 |
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TVで放映があった後に下関市の自閉症の親から「このTV放映(虐待場面)をどう思いますか」というメールが妻に入った。
ただちに法人の人たちにメールが転送され、虐待の実態を知ることになった。
ネットで調べてみると画面以上の情報がワンサカ出てきた。法人や施設の名称、さらに理事長、施設長の名前を簡単に知ることができた。2チャンネルにはさらに詳しい情報や意見が出ていることに驚きである。
一部の職員から「告発者は何年も勤めているので、虐待の事実を上司に告げ、園の雰囲気を変えることができたのでは?」という疑問もさしはさまれた。
TV画面からは「こうまでもするのか」というのが私の感想である。
昨今は障がい者虐待防止法が施行され、かつ障がい者差別解消法が作られ、合理的な配慮が求められている時代である。
身体的虐待はわかりやすいので、この行為はいかがなものかと言わざるをえないし、施設ではどのような研修がなされたのかとおおいに疑問である。
また、下関市は前年度の告発を真剣に調査すれば事実は確認できたものと考える。
いずれにしても理事長たる立場であれば職員に対して、障がい者の人権を尊重し、対等の立場で支援するようにと求めたであろうし、有識者を招いての研修もできたはずである。
また、職員は資格なしの者でも従事できるとかいう報道もあるが、基本は他人の人権を尊重する素養があるかの問題である。
職員には障がい者を下に見るという頭の構造が垣間見える。
経験年数から言えば介護福祉士資格取得もできるはずであるから支援技術と人権尊重を学ぶ機会もあったろうにと考える。
以前、民間の会社に勤めていた時に「対等の立場で意見を交わしたい。〇〇さん付け運動をやるから役職名で呼ばないようにしよう。」という提案が社長からなされた。
最初はなんだか言いにくさを感じたが、社長、専務などというよりさん付けで呼ぶと人を大切にする雰囲気が感じられ、風通しの良い組織になると予測できた。
おかげで役職を超えて、自分の意見を上司に素直に言うこともでき、互いの信頼関係もより濃密に醸成できたように思う。
ところが、現在の法人に来て、理事長と言われると異質なものを感じる自分をここ何年も続けている。
「〇〇さん付け運動はいいものだ。」と色々な場で言いながらもなかなか雰囲気は変わらない。変えられない自分にも問題があるのだろう。
障がい者に対しても人権を尊重し、対等な立場で接するには「〇〇さん付け」が適切な支援につなげる必須のアイテムであると思うのだが。
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