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【理事長 明石邦彦】 転倒骨折 |
2015/1/23 |
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最近、女性の骨折の話を聞くことが多くなった。
どの例も50歳以上の女性である。
先週(1月15日)、仕事から帰ってきたところマンションの玄関に救急車が止まり、ピカピカとライトが点灯していた。
時刻が午後5時頃であったので、作業所帰りのホーム利用者のことが頭をよぎった。
救急車の担架が玄関に降りてきたので、誰だろうと覗き込むと顔見知りの認知症が進みかけのおばあさんであった。
本人は気丈にも「ヤアーヤアー」というご挨拶であった。付き添っている娘さんに事情を聴くと部屋で転倒し、立てなくなっているとのことであり、骨折の心配はないように話された。
身近な例を多く知っている私としては「歩けないことはヒビがはいるか。折れている可能性がありますよ。」とお伝えした。その後、関係者から骨が折れていたとの話を聞いた。入院となると回復まで時間がかかりそうなことと認知が急激に進行するのではと危惧される。
このような推測をするに至ったのは義理の母が転んで骨折した経験があるからである。高齢のために、骨折の完治は難しく、歩行不能となり、今は老人の施設に入っている。以前、そこを訪問した時に、義母は繰り返しの会話が多く、あなたは誰とかの言葉も投げかけられた。入院となると刺激が少なくなり、認知症も急激に進むという実感があったからである。
また、比較的に若い法人職員の方が何度も骨折するとは信じられなかったが、同じ個所が折れていることを考えるとその付近の骨の強度が弱いという欠陥を持つと推定される。
さて、骨の強度は骨密度で表現されるものと思っていたが、骨質もあるようである。骨の材質や構造が影響することは十分に考えられることであると理解した。骨に含まれるミネラル量を増やすために、小魚やサプリメントで補えばよいと思っていたが、そうではないようである。さらに、透析患者で骨密度が低い人や骨質が弱い人は転倒防止の措置が必要である。
当法人のグループホームが高齢の人を抱える以上、バリアフリーの環境整備が必要である。日頃の介護の在り方を新鮮な目で早速見直してみたい。
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