|
土日に寝転がって、TVのニュースを見ていると研究費の不正流用で元東工大教授の岡畑先生が警察車両に乗り込まれるところが映し出された。出入りの業者に研究費をプールし、一部には私的流用もあるとのことである。このパターンは大学の不祥事としてはよくあることである。特に、研究機関として多額のお金が集まるところに多いように思える。
以前、会社に在籍していた時に、バイオリアクターの研究開発に取り組み、多くの大学と共同研究を行ってた。先生の教室とは多額の契約ではなかったと思うが、特許となる案件があり、共同出願者として名前を連ねることがあった。教授になられたばかりであろうか、非常に意欲的な先生であり、大岡山の研究室にしばしば出入りさせていただいた。
先生は65歳の定年で大学を去られたので、元教授の名前が冠してあった。「おいおい、晩節を汚すなよ。」が本音である。多くの部下の見本にならねばならぬ人が、という思いがした。
最近の小保方論文の不正とは違う意味で、心してかからねばならないことである。
高校生の時に、化学の先生が「君たちは正直者が馬鹿な目に合うような世の中を作るなよ。」と言われた言葉が私の行動規範の一つである。常に自戒しながら身を処していかねばならない。
|