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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】自然を研究するために辺地留学 2026/10/20
 日曜日の7時からのNHKニュースを見て、次に天気予報を聞き、昨日と同様に快晴ということを確認した。さて、他の番組は「何かやってるかな」と思い、チャンネルを変えてみた。そうすると「目がテン」の番組にぶつかった。そうだ日曜日の朝は所さんの「目がテン」だったなと思いだした。今日は何をやっているのだろうと思って見ていると高校生の沖縄留学というか、親元を離れて勉強に来ていることの話だった。場面は課外授業とか言って捕虫網(市販の魚掬い網)を持ってぞろぞろと歩いていた。網を持っている姿を見て、虫採りでもするのかなと思った。「目がテン」の指導者というか研究者というか番組担当者が高校生の活動をしきりにほめているのをみて、興味をそそられた。
 最初の画面は留学生の出身地を聞いていた所だった。埼玉、京都、福岡など各地から出身者が来ているのを知ると、この高校の授業には興味をそそられる何かがあり、相当高いレベルの授業があるのだろうと思った。
 最近、辺地の高校を紹介する番組がある。番組の内容は地元では高校生の数が足りないので、廃校寸前となり、学校を存続させるために辺地留学生を募集している。そして、傷ついた心を持つ子や人間関係に悩む子などが集まるようだ。そして、島の3年間の生活を通して、成長していく姿を映し出していく番組となる。寮での共同生活や島の行事参加が紹介される。また、保育所や漁業活動などのアルバイトを通して、一人一人が成長していく姿を映し出していく番組構成である。
 今回の沖縄の辺土名高校の高校生を見ると辺地留学の番組とは中身が著しく違うなと思い、続きを見てしまった。色々な出身地の生徒達が登場し、自分の意思で親元を離れて勉強しようという覚悟?、意気込みを聞くに従い、生徒数不足で悩む高校ではないなと思った。ヤンバルの森には、独自に進化した動物、虫など多くの種類が存在し、そのような自然が勉強する材料になっていることを理解した。蜂のような虫を集めて分類学をやりたいという生徒や、オンナダケヤモリがペロペロと体を舐めるクセを見、このヤモリの行動をいろんな仮説を立てて、その行動の謎を解き明かそうとする女生徒も登場した。また、平たいカタツムリ(オオカサマイマイ?)が死んだカタツムリの殻を食べる行動を観察し、その行動がCa摂取と決めつけるのではなく、実験で証明する考え方で取り組んでする姿を見た。自然の中での生き物の生き様を不思議に思い、研究する姿勢だ。新しい自分の道を開くためのトライをしている姿を見て心を打たれた。自然は科学的に研究する気持ちを伸ばす良い題材であることを改めて知ることになった。このように自然を題材にして、好奇心を育むことはこれから待ち受ける社会の中で色々な場面にぶつかっても対応できる心を育てることにもなると思っている。
 自分の高校時代を考えてみると辺土名高校のサイエンス部のように系統だって課外活動を行う生物部ではなかったように思う。自らの意思で研究テーマを決定するのではなく、先生の指導の下に取り組んでいたように思う。中学で1年先輩の大隅さん(ノーベル賞受賞)は化学部に入られたが、私は生物部に入った。生物部は長田先生が植物の分類で有名であったので、生物部の研究テーマは植物の研究テーマが多く、先生の指導でバラや山椒の棘などがどのような成り立ち(茎針、葉針、刺状突起体など)で発生するのかを中心としていた。私のやりたい思い(カミキリムシの分類)とは別であったので、生物部の活動にはそれほど熱心ではなかった。そのため、自分一人でカミキリムシと食害樹との関係を幅広く調べてみようと思った。植物以外のテーマを自分で決めて取り組んだので、生物部の中では異端の存在であった。自分のテーマを簡単に決めることができたのは兄が山から持ってきた枯れ木を種類別にリンゴ箱(30箱位)に入れ、その年または次の年に出てきたカミキリを捕捉し、種類と時期を克明に記録した経過があるからである。。どのような樹に、どんなカミキリが卵を産み、発生するのかに興味が湧いた。カミキリムシの勉強のため兄と虫捕りに行く機会は少なかった(福高が進学校のため勉強もしなければならなかった)が、福岡市の犬鳴山、背振山、立花山などから集められた枯れた木がたくさんあったので、研究材料には困らなかった。そして、中学時代から高校2年生まで集めたデータを文化祭で発表した。食害樹とカミキリムシの関係を模造紙に書き込むとともに枯れ木と虫の関係を紹介し、生物部の発表スペースの幾分かを使わせてもらった。また、ドイツ製の標本箱にリンゴ箱の樹から発生したカミキリムシの実物を並べた。植物学の権威である長田先生からは樹木の名前を教えていただき、食害樹も正確に同定できたので、自分ながら充実した発表になったと思った。長田先生から「あなたの研究を早くから知っていたなら素晴らしい研究活動として文科省に推薦できたのに!(長田先生の気持ちとしては、このひねくれ者と思われたのではと推察する)」と残念がられた。その言葉を伺うと生物部ではへそ曲がりだったなと反省した。このような研究テーマ(分類学)を大学でやろうとしたが、「分類学では生活できない。霞を食って生きていく覚悟はあるのか!」と白水先生(世界の蝶研究者)に諭されたので、微生物学に進むことにした。若い時から不思議だなと思う気持ちがったので、30歳前に微生物の研究テーマで学会発表を数多くし、博士号につなげることができた。辺土名高校のサイエンス部の人たちも高校時代の研究テーマで好奇心をより大きく育ててほしい。世の中で生きていく上にも好奇心を大事にして、新しい分野で活躍してほしいものだ。また、捕虫網が子供用の魚とり網ではあまりにもみすぼらしいので、いつの日かプレゼントしてみようかと思った。

おきなわカエル商会ブログより
1.オンナダケヤモリ 2.オオカサマイマイ 3.やんばるの森





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