社会福祉法人 あおぞら共生会
社会福祉法人 あおぞら共生会 - 川崎市川崎区京町

  トップページ

  最新記事一覧


20266
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        



あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】「そ」言葉の不思議 2026/6/22
 ASD(自閉症スペクトラム)の子供たちへの声掛けや話し方の本の一つに小島悠紀さんの本を見つけた。CARE(子供と大人の絆を深めるプログラム)ような言葉かけとは別に、共感の「そ」言葉を使おうという箇所があった。なんでも「それいいね」「そうだよね」「そうか」「そうそう」「それ、それ」という言葉が重要視されている。著者が述べているように、「なんでも大人が「そ」言葉を使い続けていると子供は自然に共感を示すスキルを身に着ける」そうだ。「このくだりは面白いな」と思い、このような関係の本を本屋で探したり、ネットで探したりしてみた。
 多くの本を探したわけではないが、まず一番目として、接客の「さしすせそ」を探し当てた。アパレル業界ではお客様に服を買っていただくための一般的な接客手法とされている。接客の「さしすせそ」は「さすがです」「しらなかったです」「すてきですね」「せっかくですから」「そうなんですね」と「さ」から順番に並んで出ている。これらの言葉の本質は「相手を尊重する」「気持ちに寄り添う」「会話を柔らかくする」というニュアンスがある。使った言葉に相手を尊重する姿勢があるので、好印象につながると紹介されていた。
 次に、「そ」言葉の不思議の例として、カーリングのロコ・ソラーレが使った「そだねー」がでてきた。「そだねー」の最大の特徴はどんな時も相手を絶対に否定しない言葉だそうだ。例え、疑問や違う意見があっても相手を尊重した上で「自分はこう思う」と話を続けることができる方法とある。そうすると相手も話を聞きやすくなり、コミュニケーションが円滑になるということだ。そして、このようなコミュニケーションを通して、最後は相手を褒めることだと言われている。
  また、違った本では「そ」言葉はどのような由来があって生じてきた言葉なのかをたどっていた。なんでも代名詞の「それ」からきているとのことだ。そして、「あれ」「これ」「それ」は対象物からの距離で使い分けられている。近い距離では「これ」、中くらいの距離で「それ」、遠い距離で「あれ」と使い分けるそうだ。これは人との距離感にも使える言葉となると思われる。なるほど、「そ」言葉はちょうどよい距離間で、親近感もわいてくる言葉となるようだ。相手の自己肯定感を高め、共感してほしいという気持ちがある限り、相手の言葉を受け止めて、相手を褒める言葉で返してやれば、人間関係も良好になる。このような原理・原則がわかればいつも接している利用者の方にも「そ」言葉を使えると思われた。
 初めての人でも使える「そ言葉」の例は「それで」「そうなんだ」「それいいね」「それもありだね」「そんなこともあったんだ」がある。これなら利用者の皆さんにすぐに使える言葉だ。そして、誉め言葉で相手に返してやれば「相手を尊重している」というニュアンスが伝わり、人間関係は良くなるだろう。このような誉め言葉はいくつも頭の中では浮かんでくるが、人はそこまで意識していないので、ほめ方が不足となりがちだ。逆に、「そ」言葉不足やほめ方不足でコミュニケーションが足りないと内省するとストレスにもなるようだ。「大変だったね」「素晴らしい!」「いいね」「めっちゃいいじゃない」「なるほどね」「もっと話を聞かせて」「最高」「すごくうれしいよ」「ありがとう」などなどを無理なく使えば会話は弾みそうだ。自分と相手で意見が異なったときに使う言葉は「そうだね。それもありだね」である。そのような言葉で返してやれば相手の価値観を認めているので、まずい関係には陥らないと言われている。反対に、悪い人間関係から抜け出せない言葉としてワースト4語が示されていた。私たちが言い訳でよく使う「でも」「けど」「だって」「どうせ」だそうだ。どれも否定形の接続詞だ。あらためて、心に刻み込んでいないといけない言葉だ。注意しよう。
 「そ」言葉の意味や使い方を色々と調べてみて、「そ」言葉が「相手を尊重する」「気持ちに寄り添う」「会話を柔らかくする」という意味があるのを知り、法人の理念の一つである「当事者性の尊重」をあらためて思い起こすよい機会となりました。





社会福祉法人 あおぞら共生会

〒210-0848 神奈川県川崎市川崎区京町1-16-25 TEL:044-328-7363

Copyright (C) aozora All Rights Reserved.