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【明石邦彦のつぶやき】一人暮らし:8050問題 |
2026/5/25 |
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徹之が一人暮らしを始めて、早くも半年が経過しようとしている。徹之はそれぞれの事業所から支援を受けながら一人暮らしを楽しんでいるようだ。親元に帰ると注意を受けることもあって、日曜日の夕方、夕食とお風呂が終わると徹之は「7時半には608号室に帰ります」と言って携帯や明日の準備品などを揃えた一式(妻が用意)を小型バッグに入れて帰り支度だ。彼は608号室での生活にすっかり慣れたようだ。明日の朝6時にヘルパーさんを迎えて、朝食を食べ、背広を着て、夢見が崎動物公園の職場まで出かけていくスタイルだ。なお、彼が仕事を終わり、帰宅する時は携帯のGPS機能で位置確認ができる。バスの遅れなどで帰宅時間が遅れるときはヘルパーさんに伝わるようになっている。我が家の8050問題の一つが解消されつつあると言えるだろう。まだまだ、ヘルパーさんの手厚い支援で徹之の一人暮らし生活が成り立っていることを実感する。
さて、ヤフーの記事で、ダウン症の書家である金沢翔子さんの現在の生活を知ることになった。なんでも30歳から一人暮らしを始められたとある。10年間の一人暮らし生活が経過し、買い物や料理、洗濯は自分一人でこなすそうだ。我が家の8050問題より20年も先の判断である。今では祥子さんの特性を考えて、接客業である喫茶店のホールスタッフとして働かれているようだ。もう10年間も続いていることを考えるとツボにはまったというか、板についたというか、感心せざるを得ない。また、母親の泰子さんの終活としての生き様が語られていた。
私は徹之の生活とは別に障害を持つ利用者の8050問題が気になり、課題を明確にし、これからの生活をどのように組み立てていくべきかを考えている。どのような未来が本人や家族にとってハッピーなのかを思考する。たまたま、相談支援に関わる時期があり、8050問題の現状を知り、色々と調査した。また、結果がわかるものは取り上げ、再考してみた。
なかでも、宇部市の山根先生(山口大)のアプローチを参考にしながら、家庭環境から考える8050問題を解析している。相談支援の場では家庭への指導もままならずで、最後まで追い切れずに他の組織に任せる例が多く、行政が考えるほど地域の問題解決には至っていないように思った。なんだか件数だけをこなしているのではないのかと懸念する。
それでは、次のような解析項目を作り、8050問題を検討した。1枚目は親子別々に、①現状、②生活・財政状況、③引きこもりのレベル、④健康状態、⑤地域の理解度の欄を設けた。2枚目は主たる原因から見た対処策を考えたものである。特に障害者に関わる支援の環境がどのように整えられているかに注視している。
さて、このような例をいくつか検討したが、地域との関係性はデータがほとんどなく、親子が地域の民生委員や町内会関係者とのつながりが薄く、子供は引きこもり状態で、「地域に生きる」ということは現実には乖離しているようである。また、主たる原因から対処策を見いだせない状況が続くことを考えると行政を含めた支援体制の課題が浮かび上がっているといえる。中でも比較的に成功した例を取り上げて、解析したものを提示すると以下のようになる。単にホームに入居したことは良いが、これからどうなるか今後を見ていく必要があるようだ。
表1:親子関係の現状調査
表2:主たる原因を考えての対処策
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