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【明石邦彦のつぶやき】入院中に気が付いたこと(介護側VS患者側) |
2026/4/8 |
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2週間に及ぶ入院中にいくつか気が付いたことを並べてみました。一つ目は介護に携わる人の面から、二つ目は入院した患者さん面からです。私が入院した病棟は整形外科です。どちらかというと骨粗鬆症や脊柱管狭窄などで入院した人たちで、高齢者が多い病棟でした。小さな世界ですが、高齢者の方の態度・対応と介護に携わる人の対応を観察したものです。もちろん私は高齢者側に属します。
①介護に携わる人(看護側)
・食事のときに介護する人の配慮の無さには怒りました。術後2-3日は傷口の痛みで、私はベッドの上に座れませんでした。そのため、配膳する人は食べられるようにベッドを20度くらい傾けようとしました。配膳する人が親切心からベッドを傾けてくれていると思ったのですが、その方は急激に20度まで傾けました。私の痛みは腰部の傷口ですので、ちょうど患部のところで角度をつけられることになります。私はあまりの痛さで大きな声を上げてしまいました。2人目の人も同じように急激に角度をつけますので、患者の傷口への配慮は全くないことを知りました。普通の人なら声掛けしながら少しずつ角度を変えるだろうと思いました。その後はベッドで座れるようになるまで、食事を食べることがほとんどできませんでした。スプーンで口まで持ってきてくれる方もいらっしゃいましたが、6人部屋ですので、一人に偏ったサービスはしないとされているのでしょう。結果として自分一人で食べるのがルールのようで、食べられなければそれで終わりということのようです。結局、術後のおかゆも食べることなく終わりました。それから、片付けが早いこと早いこと。スピードを上げて完食しないと下げられてしまいます。介護職員も早く食べ終わるのを待っているような態度です。以前、GHみやこの不適切支援で指摘された案件と同じです。職員は食事の後片づけを早く終わりたいがために利用者が食べ終わるのを今かいまかと待っているケースと同じだなと思いました。
・食事についてはカロリー計算もしっかりされていると思われますが、野菜中心の組み立てです。肉類は豚肉、鶏肉が稀に出ますが、魚中心でした。そのため、私としては牛肉や刺身が恋しくなりました。また、田舎風うどんが出てきた時にはお手上げでした。具として白菜と鶏肉の煮物がうどんの上にのっていました。おつゆをかけ、食べようとしたところ、うどんは全く腰がなく、伸びすぎたうどんです。これでは食べることができませんでした。献立表には田舎風うどんと表示されています。茹ですぎの麵が田舎風なのかと疑問に思いました。
・入院した当初から病院ではどのようにして誤薬防止しているのか気になりましたので、看護師さんのやり方を注意して見ていました。なお、看護室での見えない部分やわからないことは質問してみました。
看護師さんの話では患者さんの配薬表を見ながら薬を小さな薬箱にいれ、それを複数の看護師さんで確認し、食事終了後患者さんに配るそうです。一部屋ごとに個人の名前が書かれた表が入れられた薬箱から患者さんに手渡し、患者さんの名前を呼び上げ、確認して飲ませます。そして、薬を取り出した残り(包装廃材)を回収し、看護室で確認する仕組みとのことです。患者さんが食事中のときは小さなキャップに入れ、残りの包装廃材を回収していきます。ただ、残念なことでしたが、私の配薬でトラブルがありました。術後3日目までは痛み止めの薬は頓服と点滴で処方されました。4日目以降、私には知らせずに、朝夕1錠ずつ痛み止めの薬が増やされていました。飲む薬の数が増えていることに気が付いた私は「1錠増えているようだが、この薬は何ですか」と質問したところ、看護師さんから「血液をサラサラにする薬ではないでしょうか」との返事でした。術後、傷口の回復(血を固めて傷口を修復する)を早めるためにサラサラの薬は使わないのではないかと疑問に思いました。その後、看護師さんからの私の話を聞いた薬剤師さんが飛んできて、「追加した薬はツートラムという痛み止めの薬です」との説明がなされ、薬局で渡される「お薬の説明書」を置いて行かれました。いつまで飲むのかは言われませんでしたが、痛みが軽減するといずれは減薬していくことになるでしょう。
・入院後、12日を過ぎたときでした。突然、看護師さんから入院時に預けていた薬とお薬手帳が返却されました。私は退院まで病院側が配薬をしてくれるものと思っていました。看護師さんから「これから後は自分で管理してください」と言われました。薬の飲み方が理解できる人には自分で飲むようにと決められているのかもしれません。しかしながら、入院時、薬を申告させて病院側で管理するのなら最後まで薬の管理を病院側でするのが筋ではと思いました。
・術後7日も経つと傷口も回復してきました。主治医の林先生は「順調ですね。そろそろシャワーやお風呂も考えなくてはね」と後ろに従う看護師たちに話しかけていました。看護師たちも「そうですね。考えます」と相槌を打っていました。「いよいよ体を洗えるのか。待てよ。下半身が反応したら恥ずかしいな。などなど」と私の頭の中ではその場面がぐるぐる回り始めました。「でも、小水管(尿同口から膀胱まで管をさし、溜まった小水を外に出す)をつけていた時に私のものをつまんで、下半身を拭いてくれたことがありました。その時に反応しなかったのだから関係ないか」と思いながら、お風呂に入り、体をきれいにすることを楽しみに待っていました。しかしながら、退院まで風呂に入ることはありませんでした。おかげで傷口周辺などにかゆみを伴う発疹ができました。かいたりすると傷口に影響が出ては困ると思い、我慢・我慢です。今思うと「髪を洗いたい」と看護師さんに積極的に言えばよかったのかという反省があります。先生の承諾があるのなら、「お風呂どうしましょうか」と看護師さんからの問いかけもあってもよいのではないかと思いました。15日間、体を洗うことなく退院しました。家に帰るともちろん入浴を最優先しました。ヒマラヤ登山や南極探検など、1ケ月も風呂に入らないことはざらであると後で聞くと15日間などたいしたことはないじゃないかと思うようになりました。
・リハビリは小水の管を抜いてから始めました。小水の袋を提げたままでの訓練はやりにくいと思っていましたので、リハビリは少し遅れ気味ながらの実施となりました。リハビリの中身は平行棒の中を歩くことや階段と見立てた棚を跨ぐことでした。また、座りながら両足でボールを挟み、力を入れたり緩めたりする運動やゴムバンドで膝を固定し、足を広げることもやりました。また、座りながら足をピンと伸ばすことや両足に1kgの重りをつけて、腿を上げ下げする運動もしました。一番危険に思ったのは階段の上り下りです。病院の階段は傾斜が急ですので、手すりに手を添えての訓練でした。降りるのはよいのですが、登りは一段ごとに両足をそろえて上がらなければできませんでした。階段を上がるときは、手すりを使い、腕の力を借りなければ難しいことがわかりました。
また、4階は男女ともにお年寄りの多い病棟です。お年寄りの女性の場合は若いイケメンの理学療法士さんがついて訓練していました。私のような男性の場合は若い女性(30歳代)があてがわれて、訓練が行われました。これは患者の心理を考えた対応だと感心いたしました。私の場合もそうですが、女性の人だとリハビリをやる楽しみが増える(モチベーションがアップ)ような気がしました。
なお、色の黒いスポーツ選手のようなタイプの人が訓練していたで、理学療法士さんに伺うと体育会系の人だそうです。なんでも、クラブ活動などで怪我をしたことで、入院するようです。この病院では若い体育会系の患者さんが増えているとのことです。昔はスポーツでの怪我は関東労災病院と思っていましたが、太田総合病院でも入院する人が増えたそうです。一度、洗面所で体育会系の人と一緒になったことがあります。その人のやっていたことは眉毛の手入れでした。車いすを使っていても、毎日の手入れは若い人にとって大事なことなのだと世代の違いを感じました。
・入院した4階の所に芝生のマットが敷かれている場所があります。私が回廊で2足歩行の練習をしていた時に芝生のマットに空気清浄機(エアドッグ)が8列で80台ほど規則正しく並べられていました。何をしているのだろうとみていると4人がエアガンで掃除をしていました。通りかかった看護師さんに「仕事をしている人は職員さんですか」を尋ねますと「窓口対応の人や看護師が自ら先頭に立って掃除をしています」ということでした。費用を節約するために業者に任せずに自分たちでやっているとのことでした。病院経営も昨今では厳しいところがあるので、このように節約している事情があるのだと知りました。私の法人ならすぐ業者に見積りさせる話でしょうが、率先して実施する職員の姿は感動ものでした。
②老人の言動とその対応(患者側)
・私が入院した部屋は6人の大部屋です。私は初めから個室などは希望しませんでした。人数が多いと色々な人間関係が伺い知れるので、勉強になると思ったからです。部屋代は6人部屋で3万円、個室では10万円でした。不思議なことに部屋代は預かり証となっていました。後に、部屋代は退院時に返却されることを知りました。それなら個室をという考え方もありますが、ざわついた雰囲気の方が私には合っていると思います。
さて、私の部屋は手術した人が入れ代わり、立ち代わりのケースが多いようです。手や腕の手術だと短期の入院になるようです。隣の部屋に手の手術で働き盛りの外国人が入院してきました。手術が終わると次の日は退院でした。激しく入れ替わるので、私のように2週間も入院する人は少ないというのが印象です。あと一部屋男性の部屋がありました。そこは若い人が多いようです。残り部屋はどちらかというとおばあさんばかりです。隣室のおばあさん達の会話では人工股関節の手術の話でしたので、骨粗鬆症関連の手術もあるようです。
・認知気味の人への対応
私の部屋の隣に認知気味の方が入ってきました。夜はいつも物入れを開けたり閉めたり
する方です。朝方、看護師さんに「あれがない。これがない」とひと騒ぎです。看護師さんの方も柔らかな言葉かけで対応していました。それにしても毎晩ガサゴソやりすぎです。これではどこに入れたかわからなくなりますね。でも、一応規則正しい生活をなされています。
・頻尿の問題
私は前立腺肥大の治療を続けています。そのため、頻尿の傾向があります。小水の管が
差し込まれていた時にはトイレは使用しません。その時は気にはならなかったのですが、小水の管を外すとどうしても夜間のトイレ通いが必要です。私は夜に2-3回起きて用を足します。私よりもお年寄りの方が他に2名いらっしゃいますので、頻尿の傾向
があるのではと思っていました。しかし、夜中にベッドを離れて、トイレに出かけるケースはありませんでした。
・86歳の人。会社経営でもやっていた人か。どちらかというと上から目線のご老人。
看護師さんの対応が悪いと小言をいう人でした。手術前のことです。「看護師さんが点滴の終了時間を教えてくれない」、「服に汚れが付いたままだ。着替えさせてくれない」(看護師さんの言い訳:もうすぐ手術。すぐに手術服に着替えるので、着替えなしでもよいと思った)と文句を言っていました。このままだとひと悶着ありそうだなと憂慮しました。手術の時間前に、担当する医者が「何か困ったことはありませんか」と尋ねました。ご老人は看護師さんの対応が悪いと文句を言いました。医者は「どのようなことですか」と尋ねましても、ご老人は看護師さんの一般的な対応を取り上げ、批判するばかりでした。同じことを何回も繰り返すので、医者も立腹したのでしょう。「具体的に言ってくれないと看護師に注意ができません」と言いました。私が耳にした具体的な2件を話せばよいのに思いました。医者も傾聴の姿勢が次第になくなり、「具体的な苦情を話してくれないのでは対応の取りようがありません。貴方の手術にこれから全力を傾けようとしているのに・・・」と少々怒っていました。医者は手術が迫ってきたので、引き上げていきました。そして、看護師さんに「問題は何か」を確認して手術に向かわれたようです。医者から注意を受けたあと、看護師さんの態度が変わり、丁寧な対応となりました。また、手術後に来られた奥様も医者から話を聞いたのでしょう、ご老人に注意をされていました。「いつもあなたはこのような話で問題を起こすのね。少しは皆さんに配慮しなさい」と言って聞かせたようです。ご老人が具体的な事例を医者に話せば、正しいことを言ったと評価されたのでしょうがと私は思いました。このご老人は日ごろの言動(上から目線の話し方や抽象的な説明など)が悪いのだなと思われました。看護師さんたちがご機嫌うかがいのように丁寧になりましたので、ご老人も満足されたようです。お互いに声の質がマイルドになりました。
・老人は昔の自慢話をするものだなと思うことがありました。私がリハビリの1工程が終了し、一休みしていた時です。車いすのお年寄りの方が歩行訓練をするときでした。その人には若いイケメンがついていました。昔話で会話が弾んでいるようです。ご老人がおっしゃるには「昔は南町を遊びまわり、肩で風を切っていた」という自慢話です。それにしても今の南町の変わりようはご存じないようです。どこの世界でも老人が過去のことを自慢する性質は消えないものだと再認識しました。
入院中に次のような本を読みました。カミキリの本は4冊です。虫が発生する時期と食害樹及び幼虫の生息環境を再確認しました。中でも傷口が早く治って最前線に立てるようにと願ってクロサワヘリグロハナカミキリの拡大表紙を眺めて過ごしました。また、入院前に友達から告知を受けた統合失調症の発症とその対応を読み耽りました。
①エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン
②統合失調症(ウルトラ図解) 糸川昌成
③統合失調症の人の気持ちがわかる本 伊藤順一郎
④⑤⑥カミキリムシに魅せられて(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅳ)鈴木正雄
⑦カミキリムシハンドブック 鈴木知之
画像:クロサワヘリグロハナカミキリ
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