社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】虫シーズンの開幕 2023/5/23
 5月13日が今年の虫取りシーズンの開幕となった。高山(1400~1600m)は気温が低いので、カミキリの採集はあまり期待されない。今回の目的は貯木場がどこにあるのかを探すのが主たる目的である。また、ペンションスすずらんのおかみさんにご挨拶することも大事な目的でもある。おかみさんには今年も色々とお世話になることだろう。
 AM5:30にマンション下に常連の4人が集合した。川崎は小雨ながらも山梨ではまだ雨が降っていないので、10時過ぎまで虫取りは可能であろう。また、参加した皆さんには授産製品づくりのために奇麗な虫の採集をお願いした。光硬化樹脂で固めるので、ハムシやテントウムシなど小さな虫が必要だ。しかし、気温が低いので、各種のムシの採集は期待できそうもないのだが。最終的には3種類のピドニア(カミキリの仲間)が採集できた。
 今回は園央道を使い、高尾山付近で中央道に合流する路線を選んだ。朝の車の流れはスムーズで勝沼まで比較的に早く到着できた。ただ、高尾に合流するまで、いくつかの長いトンネルを潜り抜けた。いつもは中央道が混雑しているときに使う道路だが、こちらの方が渋滞は少ないようだ。さて、高尾では雨もなく、薄日がさしている天候だったので、9mの長竿を用意すべきだったかと反省の念が湧いた。幸いにも10時には雨がポツンポツンと来たので、6m長竿で十分対応できそうだ。しかし、気温が15℃以下と低いので、虫は活動しそうにもない。まずは焼山沢真木林道を快適にとばしながら湯の沢峠への分岐点まで到着した。昨年、湯の沢峠の途中に新しい林道が開かれ、カラマツの切り出しが行われていると考えられたので、確認に出かけた。残念ながら林道入口に貯木場はないようである。すぐに大菩薩湖につながっている日原林道の方に引き返した。途中で、カラマツがうず高く積まれているのを発見した。切り出されたカラマツはここに集積されているようだ。ここはいつもフジコブヤハズがいる場所である。貯木場に降り立ち、カラマツの香りで、脳を目覚めさせながら、材木の切り口を調べた。温度が低いので、やはり虫の姿はない。探すのはあきらめて大菩薩湖に急ぐことにした。すると途中で通行禁止と道標が立っていた。なんでも6月30日まで道路工事だそうだ。このため焼山沢真木林道の入口まで引き返すことになった。湯の沢峠へ行く分岐点に通行止めとか書いてあるといいのにと思いながら下り道を急いだ。途中バードウオッチングしている人たちがいたので、その姿を映そうとしたが、移動されていた。しばらく下るとキジとは違う真っ赤な鳥が道を横断していくのに遭遇した。ルリ色のキジの雄とは違って、火の鳥のような赤みを帯びた鳥である。車を止めてしばらく観察した。春とはいっても草が生えていないので、見通しが良い。この鳥は積もった落ち葉の上をせかせかと歩きながら視界から消えていった。みんなで、この鳥はなんだろうという話となった。私の佐賀時代に有明海でカモ撃ちをしている部下がいた。「珍しいものが手に入ったので、出てきて!」と誘われ、ヤキトリ屋でカモと一緒にこの鳥の肉を食べた記憶がある。しかしながら、とっさに名前が出てこない。火の鳥とか色々な鳥の名前を思い出そうとつぶやいたが、なかなか思い出させない。すずらんでの昼食時偶然にもヤマドリという名前を思い出した。早速、スマホで確かめてみるとまさにその鳥であった。ヤキトリではなく実物を見るのは初めてであった。
 さて、雨が降らないうちに大志戸林道を調査しようと竜門峡迄下り、林道入口までいってみると交通止めの表示があった。春先の山は道路修理のために通行止めにしている所が多いものだ。そこで、源次郎岳下の公園から砥山林道に向かい、大菩薩湖を1周してすずらんで昼食をすることにした。途中で有力な貯木場が2か所あり、このまま貯木されているとカミキリが集まってきそうだ。すずらんにはAM11前に到着した。おかみさんに「今年もよろしく」とご挨拶した。いつものようにブルチェロのお菓子を挨拶代わりとした。また、お願いしていた「日本産カミキリムシ大図鑑Ⅱ」を購入した。おかみさんにご挨拶した時に、「後ろにいらっしゃるあの方はどなたですか、娘さんですか」と問うと「お姉さん」との話で我々は苦笑してしまった。日頃は妹さんがお店では活躍されているので、お姉さんとは思いもしなかった。でも、繁茂期の夏には若い奥さんがいるので、娘さんがいるのは間違いないと思っている。また、おかみさんの話によると7月15日頃京浜昆虫同好会のお年寄りが集まり、交流するとのことだ。養老さんや露木さん達が集まるとのことだった。私の兄も京浜昆虫同好会のメンバーで木曜サロンに出かけていたことをお話しした。兄の話には露木さんの話はしばしば耳にしたが、養老先生の話は聞かなかったと思う。むしろ東大医学部の衣笠先生の方が顔見知りであった。私は大学時代、片品村小川の三好屋で露木さんに会った記憶はある。沢井館長さんも京都から採集に来ていたそうである。学生時代の3年間は三好屋に10日間以上滞在してオニホソコバネカミキリをたくさん採っていたことをお話した。館長さんとはお会いしたかも・・・と思った。
 昼食後、大峠に出かけた。大峠の1580m迄まで一気にかけあがり、道路工事がどうなっているのかを確認した。姥子山の方面にでも道が開かれるのかもしれない。姥子山から金山鉱泉までの道が整備されると新しい虫ルートの開発になりそうだ。雨も強くなったので、早めに切り上げて、PM3:30の帰着でとなった。

写真:1.ヤマドリ 2.購入した図鑑


 



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