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【理事長 明石邦彦のつぶやき】グループホーム(GH)利用者の既往歴 2020/12/24
 GHで血圧が高く、脳出血で半身まひの利用者が出たり、高齢者で発熱し、救急病院に担ぎ込まれ、COPDと判断されたりした件があったので、改めて期初に調べたホーム利用者の既往歴ファイルを読み直してみた。また、4月以降に発症した事例も加えて検討した。
 現在、GH利用者が27名である。年齢構成は20才台から70才台に幅広く分かれている。中心は40才台で10人であるが、高齢者が多い構成である。中でも明確に障害特性として位置づけられる人たちはダウン症2名、自閉症3名、統合失調症2名、てんかんを持つ者は7名であり、その他の人は知的な遅れを持つものである。
 
         利用者の年齢構成と現在の治療数の関係
年代 20台 30台 40台 50台 60台 70台
人数   2   2   10  5 3   5
治療数  0  6  12  7  8  20
*治療率  0%  300 120 140 270 400
 *治療率とは一人あたりの治療数を%で表したものを示す

 30代で治療率が300%を示しているのは一人で6つの治療を受けているために突出した数値になっている。全体的にみると高齢になるほど治療中の病気が増えていることを示していた。70才台では一人あたり4件の治療があるということだ。全体で捉えると一人あたり2件の数の治療を行っていることになる。
そこで、高齢になるに従い、問題となる生活習慣病に焦点を当てて調べた。生活習慣病としての病気の例として高血圧、高脂血(脂質異常含む)、糖尿病をとりあげた。また、高齢の男性に多い前立腺肥大・癌を取り上げてみた。

          年代別の生活習慣病治療数
年代 20台 30台 40台 50台 60台 70台
高血圧 0 0 2.5 0 1.5 3
高脂血 0 0 2.5 1 2 0
前立腺 0 0 0 0 0 2
糖尿病 0 0 0 0 1 0
 *0.5表示:最近まで治療をした経過があるが、現在薬を飲んでいないものを示した。

 高血圧、高脂血は40才台の人にも多い。そして特徴的には40才台の人は肥満である傾向が強く、日頃の栄養管理が必要である。食生活的に見れば三食以外にジャンクフードなどを食しているケースが多い。それなりに注意はするのだが、隠れて食べる傾向があり、なかなか管理がしにくいので、世話人は嘆いている。
 対応の良い例としては次のようなものがある。糖尿病については医者から厳格な食事管理を求められたため、通っている施設とGHで連携を取り合い、カロリー管理を実施した。その結果、医者も驚くほどの回復を示し、法人がチャレンジ賞として優秀賞を与えた結果がある。
 いずれにしても、高齢者はGHに入居し、家族から離れて生活しているので、後見人も含めて健康管理を図っていかなければならない。また、訪問介護などを随意取り入れ健康で長生きしてほしいと願っている。GHでは毎日のバイタルチェック(血圧、体温、体重など)を行い、コロナにも迅速な対応ができるようにしている。
 ただ、高齢者の病院通いが多いことを考えると、例えば60歳以上の場合は世話人が病院に同行する回数が多いので、ヘルパー事業に肩代わりしてもらわないと世話人たちは疲弊すると考える。GH学会には厚労省への要望事項として伝えていきたいことだ。





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