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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】30周年記念誌の表紙の絵は宝泉寺温泉の景色だった 2020/1/23
 社労士の永井さんとMプロジェクトの打ち合わせが終わったので、1月26日の30周年記念事業の時にお配りする記念誌の表紙の説明をしていた。すると突然、妻が我々の会話を聞きつけて、談話室に飛び込んできた。そして、表紙の絵の決定や浅野さんに依頼した帯の件について長々とお話しを聞くことになった。
 その話の中で、徹之が書いた表紙の絵を妻が本人に見せたところ、「この絵は宝泉寺温泉のキャンプに行った時を思い出して17歳の時に書きました。」とのこと。宝泉寺のキャンプには小学生の時に何度も参加したことはあるが、その時の絵とは思わなかった。
 NHKのTV放映の時にも内多アナウンサーより、拝島駅や奥多摩の山々と紹介されていたので、この絵は奥多摩だと我々は認識していた。徹之の幼い頃はまだまだ自己主張が弱く、妻や皆に奥多摩と決めつけられ、言い返しもできずに従ったのだろう。
 A3判に拡大されたその絵を見ていた永井さんが「ここに国道380台の数字がありますよ」という指摘があった。他のすべての文字はWCになっているが、わずか一か所に国道の記載がある。後で調べてみようということになった。記載された数字は国道382号線のように見えるので、ネットで調べた。この道は対馬、壱岐、唐津を結ぶ線であった。一瞬、「徹之も間違えることはあるんだ!」と思った。
 しかし、「待てよ、この2という数字は7にも見えるな。」と思い、国道387号線で再度チェックした。そうすると、この道は九重(ここのえ)町を通過することがわかった。熊本市北区と大分県の宇佐市を結ぶ線である。宝泉寺温泉は九重高原の九重九湯(ここのえきゅうとう)に属するので、徹之の言う通りこの絵は奥多摩の山々ではなく、宝泉寺温泉に行くところの九重の山々を示していることが証明された。
 佐賀にいたときに210号線を使い鳥栖・久留米経由で387号線に乗り、宝泉寺温泉に向かった時と推測できた。今まで奥多摩の山々で紹介されてきたが、改めねばならない。過去にこの絵を紹介してきた文章の間違いに気づかされた次第である。
 宝泉寺温泉キャンプは私を育ててくれたキャンプである。このような形で徹之が残してくれていたのかと思うと感謝である。久留米大医学部を訪ね、キャンプの参加を申し出たところ、私が徹之の子育てにあまり関心がないと見透かされて「キャンプ参加は認めません」と通知され、大いに困ったことを思い出す。
 その後、このキャンプを通して、子供と良好な関係を保つ技術を学び、「明石は変わった」という評判になった療育キャンプであった。お世話になった久留米大の山下文雄先生の息子さんが教授に就任されて、宝泉寺療育キャンプは現在も続いているようである。
 療育キャンプが行われたホテル(宝泉寺観光ホテル?)は大きなホテルであったように記憶する。今は建て替えられて外観が違う可能性もあるが、当時は写真のようなホテルであった。
 ホテルの大広間にて参加者やボランティアが踊るので、畳がすり減ってぼろぼろになったことを記憶している。今はTEACCHの理論もあるので、昔のように踊る宗教ではないと思う。さぞかし、療育キャンプのやり方は様変わりしていることだろう。
 それに、お部屋がおしっこ臭かった(ASDの児童であるからおもらしが多かった)ことを思い出す。
 さて、帯を書いていただいた浅野先生の提案で2月になったら、出版記念として明石家、ぶどう社の人たちで集まって、焼肉を食べようという話になった。勿論大賛成である。

⓵九重連峰
⓶宝泉寺駅
⓷こんなホテルだった
⓸療育キャンプは山歩きも多かった


   



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