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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】グループホーム(GH)退去の事例にみる問題点 2019/5/29
 H30年度のGH運営では退去のニュースが多かった。まず、28年間GHに在籍した78歳の利用者が末期癌となり、亡くなられた。ホームには在籍する形にし、また帰ってくる日を目標にして、頑張っていただいた。近くの病院であったために、支援員が訪れ、洗濯や買い物の支援を続けた。「3か月の命」とのことでの入院であったが、7か月も過ぎてしまった。病院の方からついに転院の話が出た。そして、遠くの病院(ホスピス)に転院されたので、私どもも頻繁に訪ねることができなくなった。そのため生きる意欲が低下したのだろうか、転院3か月後の訃報であった。次いで、故郷の青森に帰りたいという希望を持っていた利用者の帰郷が実現した。相談支援センターが間に立ち、青森の施設や相談支援機関との調整が実を結び、希望を実現することができた。また、H31.3月には職場での問題が発生したため1年程時間がかかったが、「住みたいところで、住みたい人と」を曲がりなりにも実現してホームを退去された方も出た。曲がりなりにもの表現のように二人の生活には一抹の不安があるので、これからの見守りは続くことになるだろう。
 最近、ホーム内で脳出血を発症し、リハビリを含めて3か月の長期にわたり入院生活を続けている利用者が出た。この方の病状は利き腕の右手が不自由になり、転倒の危険性もあるという状態である。GHではその人の面倒を看ることができるのかという話となった。関係者が集まり協議した。ホームは段差も多く、バリアフリーの状態ではない。回復の途上で、転倒したら自力で起き上がれない。さらに、ガラス戸が多く転倒したら切創の危険があり、大出血になると考えた。そのため、安全が担保できる施設への移行をお願いすることにした。ケア会議では当方の主張が認められて、新しい転居先を捜すことになった。この結果を本人や家族にお伝え し、了承がなされた。GH退去に伴い、20年ぶりに新しい人達との出会いが本人・家族で始まることになる。新しい生活に溶け込んでくれることを願い、エールを送りたい。私の基本的な考え方は「豊かな人生とは経験の幅が広がることであり、楽しいことばかりではなく、辛いこともあるのだ。それは乗り越えるしかない。」と思っている。
 このように退去する例が多くなっているので、私たちが経験したGH退去者の履歴と退去の理由を考えてみた。20年以上GHを運営しているが、9名の人がそれぞれの理由で退去している。人によるのであるが、一つの原因で退去する例は少なく、いくつかの問題行動が絡まって、退去したケースが多いことがわかる。
4つほどに分類し、いくつかの例を挙げてみると以下のようになる
①お金の問題:盗癖 外部(お店やコンビニから商品を盗む)、
内部(利用者、支援者からの盗み)
②親子の関係性:虐待をうける、性格形成(独りよがり)、社会性欠如(ルール無視)
③攻撃性:暴力行為、対人関係への不満、口喧嘩、恐喝、刃物の振り回し
④病気入院:癌、感染症、アルコール依存、ニコチン中毒、精神不安定(鬱)
4つに分類した区分で、それが原因で退去した人を掲げてみると以下のようになる。

①お金:4人 ②親子関係:5人 ③暴力:4人 ④病気:6人

 このような4つの区分で分類した場合、複数該当が多いことに気付かされる。6人が複数事例で退去したことになる。3つの事例に該当する人は3人もいる。なお、病気が原因で退去した人の中には病気単独事例で3名がいる。

 さて、話を変えるが、私がハッピーな人だな―と思う事例は2つである。一人は社会性の課題を乗り越えて、帰郷した人とアルコール依存症を克服した人が双璧と思う。
本人の努力もあり、また施設側の努力もあったのだろうと拝察し、あらためて敬意を表したい。

写真:①窃盗 ②親子関係 ③暴力 ④病気入院


   



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