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【理事長 明石邦彦のつぶやき】 法人の長期戦略設定に向けて(Part.2) |
2018/12/25 |
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さて、法人としては30周年記念事業と冊子づくりとは別にこれからの法人としての長期計画の策定を考えることになりました。先年の社会福祉法人改革にもあるように、法人の使命についてあらためて考えなければという思いを強くいたしました。企業にも寿命があり、繁栄を謳歌できるのは30年といわれています。当法人も30年たち、より長期的な戦略思考が必要に思う次第です。
そのため、あらためて福祉業界とは何かという実態を踏まえながら法人の将来のための施策を考える必要性があります。また、法人の活動方針とした「地域でともに生きる」や「当事者性の尊重」を改めて問い直そうと思います。私が福祉業界を体験して思ったことは①考え方が合理的でないこと②スピード感がないこと③優先順位の思考が定着しないこと④コスト意識が希薄なこと⑤海外からの福祉思想の導入で、我が国独自の概念提唱が少ないこと⑥新規参入が多いこと⑦ジョブホッピングが多く、人材育成が停滞することなどがありました。そして、利用者の心に寄り添う?という言い訳で、どこの誰かが主導するわけでなく、会議ばかりで、結論の先延ばしとなり、実施の時期が大幅に遅れるケースを垣間見てきました。私の考え方は「失敗してもいいじゃないか。経験の積み重ねが豊かな人生を作り込むのだ。」という考えです。リスクは考慮しますが、恐れていては何もできないということです。
そこで、福祉業界を私のように冷徹に見ている考え方を集めてみました。そして、その考えに私の意見を上書きして戦略立案の基本的な考え方に組み上げようと思いました。以下に考え方を示します。
①福祉事業の売り上げは公費に頼って成り立っています。行政の考え方次第で事業が大きく影響を受ける世界です。
②福祉全体では数兆円の規模でありながら、福祉業界には大きな事業体がないことが特徴です。明らかに日本の屋台骨を支えるトヨタなどの大企業が存在する世界とは異なっています。
③企業ではGEのウエルチが言うように競争優位な事業を展開するにはNo.1、No.2でなければ生き残りが難しいとされていますが、福祉業界では小さな規模の事業体が多く、比較的に参入しやすい世界です。つまり、規模の経済は通用しにくく、地域に根ざした活動が重要であると考えます。
いずれにせよ、小さな事業体である当法人でも次の時代の糧となるものを作り込むチャンスは多くあるということです。
長期計画を立てるための進め方は色々考えられますが、いくつかのステップに沿って進めてみます。こんなことを考えていくとなんだかワクワクし、血がたぎってきます。
写真:①ウーン! いい考えはないかな! ②出来た! 実行あるのみ!
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