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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】集団免疫の獲得(Part 1) 2022/12/14
 北海道の感染者が急増し、寒冷地からコロナ第8波が始まったと報じられて、数週間が過ぎた。コロナの季節性もあり、寒くなって外気の取り入れがないための感染爆発かと思っていたが、抗体保有率の調査データがしっかり調べられない(私の調査能力の限界)ので、推定でものを言うしかないようである。ただ、抗体保有と感染者数には関係があると思うので、これから調べてデータがあれば考察を深めたい。

 例えば、10万人当たりの感染者数で沖縄と宮城の例が比較されているデータが存在する。沖縄の感染者は245人、宮城は1043人で、宮城は沖縄の4倍の感染者である。肝心の宮城の抗体保有数がわからないので、抗体保有の観点からの議論はできない。沖縄はいつも感染爆発するので、今回感染者数が少ないのを不思議に思う人も多いのであろう。しかし、抗体保有を比較したデータがないと宮城は寒冷地で換気が悪くて感染爆発しているのでは。沖縄は暖かいので、換気が良いからだと片付けられてしまう。

 ネットを駆使しながら直近データを調べてみると抗体保有率の高い都道府県は以下のようである。私の調査能力は限界があるが、北海道などの寒冷地のデータがあれば第7波の影響が少なく、抗体保有率の低い地域が感染爆発を起こしているという事実を確認することができるのだが、やむなしである。函館新聞にデータがありそうなのだが、ロックがかかっているので、あきらめた。

  抗体保有率の高い地域ベスト5
  地域 抗体保有率(%) 感染者数(10万人当たり)
  沖縄    46.6    245
  大阪    40.7    413
  鹿児島   35.2    254
  京都    34.9    431
  熊本    32.9    468
   全国平均では26.5%保有(11月6日~13日調べ)

〇この5つの地域のデータで見ると何とも言えないが、傾向として抗体保有率の低い地域が感染を拡大しているようである。いずれ、詳細なデータを把握したら抗体保有率と感染者数が直線関係にあるかを見てみたい。この5地点だけでは沖縄、鹿児島は暖かいので、寒冷地とは違うという反論はありそうである。また、人口密度を加味しなければとか言われそうだ。
 また、集団免疫の例としてインドの報告がある。インド ニューデリーからの調査も正確なデータとは言えないが、おぼろげながら集団免疫の効果は出ているように思われる。

     インドの感染者数と抗体保有の関係

 調査    感染者数/日   抗体保有率
 4月~5月   40万人以上 56%(1月調べ)
 現在      50人    90%以上(9-10月)

 このインドのデータは28000人を対象にして実施したとあるが、サンプル数が少ないともいわれている。しかし、定性的ながら現在の感染者の激減は春の感染者で抗体保有者が増えたこととワクチン接種でコロナ感染を劇的に抑え込んでいるのであろう。集団免疫の獲得のための抗体保有60~70%と言われているので、抗体保有率が90%以上となると理にかなっているように思える。データには比較対象をはっきりさせて実施しないと論議を呼ぶものだ。あくまでも推定になってしまう。





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