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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】国葬とはなんだろうか?自民党葬でよいのでは。 2022/8/2
 安倍元首相が凶弾に倒れた。あってはいけないことだと思う。だた、国葬となると元首相にどのような功績があったのかをはっきりさせる必要がある。私には国葬に値するのか、単なる自民党葬でよいのかの判断に迷ってしまう。そうでなければ国葬は誰かのために利用されるものだ。撃たれたから国葬では国民は受け入れられない。  
 もともと国葬という儀式が存在するのかも疑わしい制度だ。大正時代に作られた国葬令は戦後失効している。だが、このようなことも閣議で決定できるとのことである。それなら、国葬に値する人物であるかの評価が内閣に求められることだろう。今回の件が国葬に値する理由を「国の内外から高い評価を受けているから。外交に成果があったから。民主主義が侵されないように。」などいわれても、具体的でないとそれをよしとしない人は多いのではないかと考える。野党が国葬に値するかどうかについて議論すべきである(国会の閉会中審議を求めている)と言っているが、今の自民党では野党の意見に耳を貸す必要もないとでも思っているのだろう。「異論は聞く耳を持たぬ」である。それこそ民主主義に反しているのだと思うのだが。ついつい勘繰りが顔を出す。「論議すると評価が割れたり、矛盾も多いのでは。」と思ってしまう。そして、岸田首相が国葬と即断したのはなぜだろう。二人の関係はあまりよくなかったのに、国葬?と思うが。
 さて、私は安倍さんが偉大なことをやったとは思えないし、信念があって変革をやったようには思えない。議論の中身が優れているなど決して思ったことはない。すりかえ論法やワンフレーズの繰り返しで、相手との論点ずらしに力を注ぎ、いかがわしい意図を内に秘めながら動いていたようにしか見えない。私から見れば腰が据わっていない、単なる思い込みの政治家である。
 まずは、まやかしのアベノミックスで成果が出たのだろうか?「円安は輸出が増え、どれくらいの企業が潤ったのか。トリクルダウンは起きなかったという事実をどう考えるのか。会社は内部留保を従業員に向けて支払い、給与が上がったのか。」等を考えるとそれほどのことはないように思う。日本経済は長い円安に安住して、技術競争力を飛躍的に高めるなどの努力を怠ったのではと思っている。日銀政策でも行き詰っているではないか。黒田総裁とはともに円安政策、株価対策で奮闘したが、国の内部に借金をためているだけではと思う。円安が限度を超えたり、株価が急落したりすると目も当てられない結果が待っているのではと思う。また、外交の安倍という言葉もしばしば耳にするが、どんな成果があったのかなと思う。プーチンとは何度も会談しながら、結局北方4島が日本に戻ることは遠のいてしまったではないか。サハリン2への投資も危ういものだ。ましてや開発途上国へはバラマキのオンパレードだ。結局、途上国側からみれば日本は鴨ネギである。相手からオベンチャラを言われて、安倍さん本人だけが気分良くしただけではないか。国内に目を向ければモリカケのように身近な取り巻きに国有財産をただ同然で渡し、便宜を図ったことは事実だ。そして、権力を笠に着て、改竄などで弱者を封じ込めただけではと思う。赤木さんの死はまさにそのものだ。また、検察庁に対して自分の悪事のもみ消しができるように人事までも掌握する邪さである。桜の件も一種の買収でしかないとみることもできる。このような数々の醜さを見ると政治家としての見識も低く、勉強しない、出来の悪い人だったと評価できる。さらに、福島原発のジャジャ漏れを「アンダーコントロール」という言葉で誤魔化し、五輪開催に持ってくるなど、嘘も方便では「いい人生」にはならなかったとみるべきである。2度も内閣を放り投げたのは病魔が原因としているが、実際は、実現を求められると「出来ない」とお手上げして、病気という言い訳で自分の能力の低さを誤魔化したに過ぎないのでは。このような人を偉大な政治家であるとする自民党はいささか狂っているとしか見えない。山際大臣のように「野党の意見は聞かない」など、民主主義を否定するような冒涜発言をする体制に組み上げた元総理での8年8か月である。また、茂木幹事長は「国葬は当然で反対する者はいない」など平然と語る人たちでは真に国民の意見を聞く耳は持ち合わせていないことを証明するだけである。挙句は聞く耳も持たない政治家たちが自分たちの党利党略のために国葬すると言い出すこと自体が唖然とするばかりである。少しは安倍元首相のマイナス面を検証してみたらどうかと岸田さんに問いたいものだ。国葬にすることでこれまでの元首相の暗部、ひいては自民党の暗部を覆い隠そうとしているのではと思ったりする。忖度をなくして評価したうえでの国葬と思うなら堂々と実施すべきである。ただ単に、選挙中に撃たれたことを重く見ての国葬であってはならない。自民党が葬儀をやりたいのなら自民党葬で十分だ。後は有志の会が加わってもいいのが先例である。
 また、旧統一教会の広告塔を担っていたことを逆恨みした犯人が元首相を殺害した事実を考えてみることも国葬の判断として重要なことではないだろうか。旧統一教会は合同結婚式や霊感商法で名をはせた組織である。勝共連合で昔から付き合っていた祖父である岸元首相の影響もあったのであろうが、いかがわしい宗教団体に信認のお墨付きを与える行為は慎まなければならないはずだ。票との絡みもあるのかもしれないが、相手側から見れば足元を見透かされ、つけ入るスキを見せたことになる。また、山上哲也が思ったかどうかはわからないが、本人からすれば、安倍元首相を殺すことは政治への影響も考えた格好のターゲットであったともいえるだろう。筋違いのテロであるという警察発表も鵜呑みにはできない。政治と宗教が結びつくこと自体は危険な兆候であると見るべきだ。美名も一皮むけば世間の目を欺く、かわしの技法であると思わなければ騙されてしまうことになる。相手の思う壺である。





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