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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】大島さくらのお友達 2022/7/11
 春先に大島さくらのつぼみをいただいたおじさんとは植木の話などで時たま話を交わす仲となった。山にあるヒメウツギを改良したのであろう花の名前を尋ねた所、バイカウツギとのことであった。このような関係上、日頃の挨拶からさらに親交を深めたいと思っていた。たまたま玄関入口のアジサイの隣にノリウツギの木があり、花が開こうとしているのを発見した。山ではハナカミキリが多く集まる花である。どういう経緯でこの木を植えたのかを知りたくてなった。昨日の夕方、このおじさんがベンチに座られていたので、挨拶を交わすとともにノリウツギのことを尋ねてみた。この方はお耳が悪いようで、補聴器をかけての会話となった。この方はノリウツギの花とはわかっていなくて、アジサイの花と勘違いされていた。ノリウツギはアジサイ科の花ではあるが、三角錐の花であり、平らなアジサイの花とは明らかに違う。そこで、隣の家のピラミッドアジサイを示して、「ノリウツギの改良したものがピラミッドアジサイですよ」と教えてあげた。また、この花が山で咲くと多くの昆虫たちが集まることも話した。なんでも子供さんに庭木の趣味があるようで、その方が植栽されたとのことである。会話を続けていたら、どういうことか事務所においてある「ジャガイモ(キタアカネ)をもっていけ」とのことであった。袋に詰めてくれたのだが、「自分は庭木よりは野菜作りが趣味であり、私の畑を見てくれ」とのことである。三階建てマンションの前に庭でもあるのかと思い、お誘いに乗ったところマンションの屋上が畑だということで三階まで階段を登り、屋上に案内された。屋上には黒土がいれられ、まさに農場である。広さは80坪とのことだ。季節に応じていろいろな野菜が植えられ、無農薬で家庭菜園をやられている。黒土を入れるためにクレーンが設置され、一気に土を入れられたようである。マンションの強度は土を入れても大丈夫なように施工したとのことである。自ら土建屋と名乗られていたので、この手の作業は得意なのであろう。
 どのような野菜が植えられているかをご説明いただいた。大豆、スイカ、ニラ、ラッキョウ、キャベツ、カリフラワー、サンチュ、インゲン、ネギ、アスパラなどたくさんの野菜が植えられていた。また、土を耕す耕運機もあった。また、側溝も作られ、そこにはコメットのような金魚も泳いでいた。なんでもサギが飛んできて、金魚を食べるとのことで、逃げ込みできる覆いも設置されていた。
 おじさんの話では特に野菜作りは本を見ながらの独学で、思考錯誤であったために数々の失敗を乗り越えてきた話をとうとうと述べられた。また、トウモロコシは屋上では強い風が吹くために倒伏することと、受粉がうまくいかず、あきらめたとのことである。園庭のフェンスにはブッラクベリーがたわわに実っていた。熟れた黒い実をちぎり、食べるように勧めてくれた。食べると少し酸味があり、種は大きいので食感が悪いが、種などをつぶして濾すと味のある飲み物にはなりそうだ。屋上の見学が終わるころには5時の鐘の音が響いてきたので、30分以上の長居であった。帰り際、お互いの身分を初めて明かして確認した。私が共生会の理事長であり、ブルチェロの経営をやっていることを話すと「焼き菓子は安くておいしい」とのお褒めの言葉をいただいた。今は会社を閉めたが、おじさんは総合建設業の肩書を持ち、土木、建築、造園、管工事などをやる土建屋さんで、代表取締役の肩書を持つ人であると確認できた。一級建築士でもあるので、マンション屋上の菜園造りなど、建物の強度などを考慮しながらの設計ができるはずだと納得した。庭のヒバを切り、丸太の椅子を作っていることもご自慢のようだ。私の腰の痛さを和らげるためにもこのヒバの丸太椅子にすわり、会話がはずめばよいなと考える。また、楽しいお付き合いができそうだ。

写真:1.ノリウツギ 2.ピラミッドアジサイ 3.ブラックベリー





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