社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦】2021年度 法人運営結果 2022/6/29
 20年度はコロナの襲来もあり、事業活動に大きな影響が出ました。利用者及び支援者において4名の方がコロナに感染し、運営面では苦労しました。そのため、欠員補充や残業の増加により人件費が膨らみ、単年度の事業活動収支は赤字となりました。21年度はこれらの反省に立って費用圧縮に取り組むとともに、新しいグループホーム(GH)建設やブルチェロ移転計画を推し進めることにいたしました。
 しかしながら、コロナ蔓延(第5波、第6波の襲来)により前年度に引き続き、事業活動に少なからぬ影響がありました。また、2月から始まったロシアのウクライナ侵攻によって物価上昇も顕著なものがあります。22年度もこれら案件を考慮しながらの運営が必要と考えております。
それでは21年度の運営結果についてご報告いたします。

(21年の運営結果)
1.プロジェクトの円滑な推進
・新設GH「みやこ」の開設
法人にとって最大の目標は京町に取得した土地に新規のグループホームを建設することでした。本年1月に開所することを目指していましたが、世界的なコロナの感染拡大の影響でウッドショック(サプライチェインの低迷)となりました。そのため資材調達がままならず、大幅な工事遅延となりました。建設会社の方でようやく資材確保のめどがつき、本年2月に地鎮祭を行いました。現在は順調に建物ができつつありますが、完成は今年の夏になると予想されます。建設計画の遅れについては期の途中で行政に相談いたしました。行政からは「遅延はやむなし」とのお話で、「建設が始まりましたら、電話連絡をお願いしたい」とのことでした。また、「22年度に再申請する必要はない」となりました。GHの建設が完了しましたら利用者及び支援員を確保して、垂直的な立ち上げを行いたく思います。
・ブルチェロの店舗移転
前年度はコロナ禍のため物件探しも思うようにはいきませんでした。行政に事情をお話しして移転を1年延期いたしました。昨年夏ごろ京町一丁目に80m2の物件を見つけ、9月に契約し、10月から工事を開始しました。この移転についてもコロナの影響で半導体など必要資材が確保できない状況でした。また、職人さん達にクラスターが発生し、店舗の改装工事は思うように進みませんでした。ようやく本年3月中旬に工事が完了し、4月15日にリニューアルオープンとなりました。
・サポートセンター(SC)の中期戦略(5ケ年計画)の立案
SCの事業は長らく赤字の状態が続いておりました。健全な運営に向けて、戦略を構築し、あるべき姿を追求いたしました。そして、GH職員の方々に事業活動に必要な資格を取得していただき、ヘルパー時間の拡大を図り、事業の改善を行っています。今後はこの中期計画に基づき、事業を推進することになります。
・コストダウン(CD)1000万円プロジェクト
 国の給付で運営している3部門(ぞうさん、GH、SC)を中心として取り組みました。ぞうさんは残業の削減(会議の時間内組み込みなど)、GHは強度行動障害加算や、区分変更などにより事業収入の増加を図るとともに、常勤職員の労働負荷平準化による残業削減を行うとともに、SCはサポート時間の増(コロナ禍からの回復)と単価の高いサービスへのシフトにより3事業合わせて1000万円以上のコストダウンとなりました。月々のコスト管理に基づいた対応が功を奏したものと思われます。
また、それ以外に派生したプロジェクト活動(危機管理対策,虐待防止・ハラスメント対策)についても順調な進捗であったと考えます。

2.働き方改革などによる合理性の追求
今年も前年度に引き続き、働き方改革を実施いたしました。今年の大きな目玉は退職金制度の改定と60歳以降の賃金制度の改定でした。退職金制度は65歳からWAMの積み立て制度をやめ、65歳以上の人には4万円/年を法人内で積み上げていくことにしました。賃金についても60歳、65歳、70歳以上での見直し制度(3段階)に変更いたしました。また、残業についても仕事の偏りの平準化、会議の時間内に組み込み等を行い、改善に努めました。
そして、高齢の方には長く勤められるように、はたまた、若い人の賃金水準があげられるように賃金体系を整備しています。一人一人の自律性を重視し、達成感が味わえ、人間関係の良い、すなわち、働き甲斐のある職場づくりを目指してまいります。

3.後継者の育成
後継者育成については組織活性化のために4月と7月に分けて職員異動を実施し、職場環境に変化を与えることができました。各職場ではチャレンジングアワードの応募も多く、特に日勤部門から工夫した応募が出されました。多くのヒントを与えていただいた高木先生には御礼申し上げます。
また、21年度の国家資格者はいませんが、22年度は社会福祉士や介護福祉士の受験者が一気に増えそうです。資格取得のため学校に通われる方もいらっしゃいますので、勤務に対しての配慮をいたしたく思います。働き方改革などと相まって、これからの組織風土の改善を図りながら事業を推進してまいります。組織改革や専門スキル向上などは読書会を通して、信頼関係の構築を図ります。そして、ポジティブな思考で解決案を見出し、一人一人が自ら考えて、行動する組織づくりを目指します。その結果として、3役が引退し、新しく組織を牽引する人たちにバトンタッチできればと思います。

 現在、コロナはBA1からBA2に置き換わっていますが、また新しい変異株は出現してくるものと考えます。コロナの影響は22年度も続きます。コロナ禍を与件と(With Coronaの考え方)しながら利用者支援の充実と職員の活性化を図りたく思います。

 22年度は次のような目標を立てて取り組んでいます。これらの方針は3月の評議員会にて承認がなされたものです。

(2022年度の運営目標)
1.GH「みやこ」の開設及びブルチェロ移転に伴い、円滑な立ち上げと開所地域での地域交流の推進
2.支援スキルの底上げとしてTry&Errorでの幅広い取り組み
3.後継者の育成

 当法人にはいつも課題が山積みです。常にチャレンジする集団でありたいものです。法人としては一貫して「地域に生きる」をスローガンに掲げています。法人の各事業が京町に結集することもあり、なお一層地域に貢献できる活動を目指します。そのため、これからは京町の町内会、商店街の人たちとはより緊密な関係づくりを行う所存です。皆様のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。





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