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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】お菓子工場の火事 2022/2/25
 新潟のお菓子工場で火災が発生し、6名の方が亡くなられた。原因はお菓子のカスで、火事が発生したとある。お菓子工場には炭化した原料や、廃油に起因する火災が多い。なんでもこの工場は過去に8件ほどの火災があるそうである。お菓子の工場では他に原料とする小麦粉やその他粉末物、食用油脂も多いであろうから火災には気を付けなければいけない。
 私が身近にボヤを経験したのは佐賀のお菓子工場である。徹之の担当であった園田先生が転任されたことがあった。信頼する園田先生に徹之の面倒をみていただくため、転任先の校区である北川副に家を購入した。孟母(父)三遷の教えを実践した。佐賀であるから土地が安く、大したローンも組むまでもなく購入できた。家の脇には5m幅のクリークがあり、クリークを隔てた隣が菓子工場であった。その工場は揚げ菓子のようなものを何種類か作っていた。
 ある夜、我が家の窓を見ると隣の工場の窓が明るく感じた。よく見ると炎の明かりがチロチロしていることに気が付いた。窓を開け、塀越しに隣を見てみると工場の一角が明るく、炎がゆらゆらと揺れていた。すぐに工場がボヤだと気が付いた。隣の町内なので、付き合いもないし、工場の持ち主も連絡先も分からなかった。すぐに電話帳で北川副のお菓子工場を調べて電話した。(炎が大きくなれば、クリークを渡り、工場のガラスを割り消し止めようかと思ったほどだ。)幸い経営者につながり、すぐに飛び込んで火を消してくれた。なんでもバケツに入れていた食用油用の柄杓が燃えていたということであった。ウエスなどが入れられたバケツの中で、廃油が過酸化反応で発火に到ったのであろう。私が気付かなければ工場は燃えてしまったことだろう。いくらクリークが5m幅あったとしても我が家へ燃え移ることもあると考えられた。炎が消えたのを見てほっと一安心したことを覚えている。新しい家を購入したばかりであったので、気づいて本当に良かった。翌日、経営者の老夫婦がクリーク越しの階段を使って我が家を訪れ、感謝の念を表された。その時には工場で作った製品を大量にいただいたことを覚えている。また、九州工場ではフェニールアラニンの製造に取り組んでいたので、結晶の性質の一つとして粉塵爆発が起きないように注意する必要があった。特に、静電気が発生しないような工夫をしたことを思い出す。粉や油は気を付けなければ、重大な事故につながることを学んだ貴重な経験である。
 新潟の工場でも気を付けられていたことと思うが、犠牲者が出ると大いに責任を求められることになる。粉と油は火事の元、火の用心である。


   



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