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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】試験のカンニングに最新の機器を利用するとは 2022/2/3
 大学共通試験で大胆な不正事件が発生した。電子機器を使っての問題送付と東大生からの解答送付である。いくら、高校2年生の依頼とはいえ共通テストが行われている最中の解答要請では東大生でも気が付く話だ。解答を依頼する側と回答者側に特殊な関係があって、一蓮托生で加担しているならともかく、依頼された側はすぐに気が付くのでは思われる。情報を管理をする会社が送り先などを調べると犯人はすぐに割れるのに・・・。コロナのために机の間隔を大きくしたことが事件を可能にしたと思える。犯人は名乗り出てきたが、仮面浪人とは驚いた。大学に行きながら他の大学を目指すのは難しいと思う。いっそのこと浪人して受験対策に邁進したほうが、自分の長い人生ではプラスになるのではと考える。オンライン授業ばかりで大学生活が面白くなく、より有名大学に行こうと思ったのかな・・・。また、自分の能力査定もしっかりしなくてはと思う。例え、今回のことがばれずに有名私大に合格しても、心の片隅では罪の意識は消えないもので、これからの社会生活に暗い影を落とすことにはなるだろう。
 この事件にからみ、毎日新聞のコラムが正岡子規と夏目漱石のカンニング問題を取り上げていた。著名な二人は試験に合格したが、カンニングされた相手は不合格だったそうだ。不正をしたということで有名人でさえも後悔の念があり、日記とかに悔悟の言葉が残されている。本人たちは決して合格して良かったとは思ってはいない。また、東大の前で殺傷事件を起こした高校生がいたが、成績が落ちたくらいで人生の枠を狭めることはなんともつまらない価値観である。いくら偏差値が高い高校に入学できたからと言って東大理Ⅲだけが進むべき道ではないだろう。何に興味が湧くかは中学、高校でほぼ決まるが、それですべてではない。また、進む先が成績次第という見方もあるけれど。進んだ先が自分に向いているかはわからないかもしれないのではと考える。最後は自分の好奇心がその学問にぴったりかにかかっている。有名大学に合格するには幅広い科目で優秀な成績を取らねばならぬが、社会ではその知識は一部しか活用されないことを先人達は語っている。まずは自分が興味のあるところを深堀りしてみて、何を思うかである。最後はお金か、学問かは自分が決めればよいと思う。偏差値で仕事を選ぶと向いていないことが後でわかるだろうし、人生で大事なことは知識や知恵を活用して新しい領域を広げられるかが、本当の頭の良さである。教師は「人生は創意工夫することが大事だ。それで自分の価値が決まる。」と教えないと若い時の年月が無駄になりそうだ。
私は偏差値や共通テストのない世代であるから、一発試験で合否が決まる時代であった。そこには泣き笑いもあるが、自分で決めたこと、自分の興味で目指したことに後悔はあまりない。それが運命であったと思っている。
 ただ、試験に通り、有名大学のレッテルを貰うだけが目的だと燃え尽き症候群となり、苦しい人生が待っている。人間には常に余裕が必要だ。違う視点から自分を見つめるゆとりがないと疲れることばかりだ

写真:著名人でも・・・・


 



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