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【理事長 明石邦彦のつぶやき】年金問題と健康寿命 2019/6/24
 安心した老後を過ごすために年金問題が国会で議論されている。2000万円の預貯金がないと快適な老後は過ごせないとのことで、資産活用を視野に入れて老後の生活を考えねばならないとのことである。年金の破綻(所得代替率50%⇒40%以下)が目に見えているので、自助努力として、資産形成に力を入れるようにという話であろう。
 また、定年も70歳義務化の話まであり、政府は年金の受給を遅らせ、破綻を先延ばしすることを考えているのであろう。関係ない私にとっては「おいおい、そんな年まで働かされるのか」である。まさに貧乏人は死ぬまで働きつづけなければならないようにも感じてしまう。「でもね。平均寿命は長いのだから無理ないか」と思いがちであるが、老後はのんびりし、自分の時間を持ちたいとの思いが強い。そのため、体が元気な健康寿命の時に自分の夢のいくつかに情熱を燃やしたいものである。社会貢献の活動もあるし、仕事を離れて余暇(虫取りなど)を楽しみたい気分はあるものだ。そうすると息絶え絶えの平均寿命よりは健康寿命の方が大事であると思う。年金が十分にもらえないから働くのでは寂しい限りである。体が動く間は余暇を楽しむ余裕がないと、何のために生きているのかと考えてしまう。
 さて、健康寿命は男性72才、女性は75才である。「何だ。とうに過ぎてしまっているではないか。それなら残り少ない時間を充実させなければ」と思う。毎週虫取りだと思ってしまう。さて、70歳から年金をもらえ、さあ、自分の夢をと願う人も健康寿命から考えると男性は残りわずか2年である。あらためてこれでいいのかと思う。やはり年金は早めにもらって楽しむしかないと考える。
さりながら、一般の人たちはお金を増やすことに自信がないのではと思う。株を購入したり、国債の購入、投資信託などいろいろ手があるが、当たりはずれもあるので、確実な資産形成は難しい。いわんや、預金したとしても利子のあまりの少なさでは資産形成にはなりがたい。政府はNISA,iDeCoを活用するように言うが、株価などが下がれば、投資信託はマイナスである。総額規制もあるし、5年間の利益が非課税というだけだ。政府は官製相場として、株を永久に買い支えていく気があるのかと疑ってしまう。保証できるはずもないだろう。もともと政府のお金で株価が維持されている官製相場なので、所詮いつかは破綻する仕組みだ。
 ただ、年金の減額に拍車がかからないようには心がけてほしいものだ。それにも無理がある。GPIFの運用実績を見てみると、まさにハイリスク・ハイリターンである。のるかそるかのギャンブル的な勝負で年金額がしりすぼみにならないようにすべきである。なぜなら、18年の第3四半期だけで―15兆円の結果であった。17年、18年の四半期で見てみるとプラスは17年第3四半期Max.6兆円。18年は通年でー6.7兆円となる。このデータを見ると年金運用は大丈夫であるはずもない。政府は絵空事を述べているのではと疑心暗鬼である。
 このような勝負が好きでない人には銀行利子でもしっかりつけてほしいものだ。タンス預金では有効活用できないし、振り込め詐欺やアポ電の格好の標的にされてしまいそうだ。また、年金で所得代替率50%を維持するのなら、不足分を税金から補填すると宣言せざるを得ないだろう。それこそ安心100年と思う。
    
写真:①年金不足問題2000万円 ②③国会質疑





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