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【理事長 明石邦彦のつぶやき】6月の鉢の山(河津町)調査 2018/6/15
 7月の海の日に合わせて河津町にある大谷さんの別荘で昆虫採集の合宿をやるのが恒例である。鉢の山や八丁池でのカミキリムシ採集である。ノリウツギやリョウブの花での採集やブナやタンナサワフタギの立ち枯れでムシを狙う。季節により花の種類も変わるので、シーズンを通しての虫の変化を調べたいと常々思っていた。早速、6月3日に虫のパートナーの高橋さんと出かけた。朝6時過ぎに川崎駅を出発し、河津駅に向かった。例の如く、私がガードした席の並びにして、会話した。まずは「川崎でムシを1匹採った」と言われるので、毒瓶を見てみた。それを見るとニンフハナカミキリであった。「おいおい、これは前回陣馬山でとったカミキリで、君に渡した毒瓶の中に入っていたものですよ」というと、彼からの返事は「そうですかー」ととぼけたものであった。自分が川崎でとったかどうかはわかるのではと思ったが、「まあいいか」である。そして、電車内での話題は小遣いの減額、彼女ができた話、電子タバコの購入などであった。彼にとっては小遣いの減額が喫緊の課題の様である。デートにも影響があるそうである。そんなこともあろうかと私なりに対策は打っているのだが、それは内緒!
 さて、河津駅に着いて昼食用にキンメダイの押しずしと飲料を購入し、タクシーで鉢の山に向かった。鉢の山に建設された太陽電池発電の工事状況が気になった。話によれば工事は終了し、鉢の山に登る道路もできているとのことである。しかし、東電への売電ができなくて、業者が困っているとのことである。そのような状況を自らの目で確かめてみるのと大切なリョウブやカラスザンショウの木が建設工事で切られていたら大変と思ったからである。「工事により登山口には行けません」という立て看板があったので、だいぶ下の所にある別の登山口から登ることになった。登山道から工事現場を見てみると夥しいパネルが並び、その周りに登山口へつなぐ道が出来上がっていた。最初はその道がオープンしないのは工事を請け負った業者を東電が泣かせているのではと思った。しかし、東電が買電を開始できないのは資源エネルギー庁が出した新規/変更認定申請などにかかる経過措置についての省令にあるようである。調達価格の変更で採算性の問題が浮上し、引き渡しなどの契約完了に至らないのでは考え直した。事情は別にして、当方の最大問題は目的の木が存在するかである。確かめたところ切り倒されてなく、ほっと一安心である。ただ、周りの木がかなりの広さで伐採されていたので、ムシが少なくなることが予想された。7月にどのような影響があるのか、一抹の不安はよぎった。
 さて、肝心の採集である。咲いている花はウツギ、ガマズミ、ネズミモチ、イボタが咲いていたが、採れるムシはかなり少ない。狙っていたミズキの花が咲き終わっていたことには落胆である。今年は桜の開花も早かったので、当然かなと思った。頂上近くの展望台で昼食をとりながら、下から吹きあがってくる上昇気流に乗ったカミキリを採る方法と飛んできたカミキリが羽休みで止まる場所での採集のやり方を彼に教えた。彼がその方法を実施するとトガリバアカネトラカミキリを採集した。本当に呑み込みが早い人である。また、山道で飛んでくるリンゴカミキリ等を採集して、「結果は反射神経のアル・ナシで決まる」と教えると、彼はすぐに採ってみせた。やはり彼は何かを持っているのであろうと感心した。素直さ、熱心さ、執着心の賜物である。唯一の欠点は彼が採ると何故かムシの触角や手足が無くなることである。指先のしなやかさと素早い毒瓶への投入を教えなくては。だが、これならヨコヤマトラカミキリの食害樹であるヤシャブシの木が多い山頂付近で本種を採集するのもすぐのことだろうと思った(最初はムシの手足が無くてもいいか。我慢!)。午後2時に山までタクシーを呼んで、踊り子号で川崎に戻った。いよいよ、6月16,17日に大菩薩行となる。目標はニセハムシハナカミキリである。24歳くらいに100匹ほど採ったことがあるが、環境が変わりすぎているので、再現はないだろう。その当時を思い出すとヒートアップしてくる自分がいる。梅雨の晴れ間という僥倖に恵まれますように。

写真①トガリバアカネトラカミキリ ②ヤシャブシ ③ヨコヤマトラカミキリ   ④ニセハムシハナカミキリ


   



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